世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

安倍・橋下の「手のひら返し」

世相閻魔帳㉞「顕正新聞」令和4年4月15日号

 本年3月19日、安倍晋三元首相は「近畿大学」の卒業式に出没した。ちなみに近畿大学といえば、安倍のお友達で内閣官房副長官経済産業大臣等を歴任した世耕弘成の祖父が創立した大学で、現在は弘成が理事長を務めている。
 式場には仰々しい効果音と映像が流れ、壇上のスクリーンには「稀代のリーダーが卒業生に贈る」として安倍のこれまでの経歴がこれ見よがしに延々と紹介された。「稀代のペテン師」の間違いではないかと思いを巡らせていると、聴くに堪えないヘタクソな安倍のピアノ演奏の映像が流れ始めた。すると、舞台袖からニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべた安倍が登場した。
 この異常なまでの自己顕示欲に吐き気を催しながら講演を聞いてみると、安倍は第一次安倍政権の失敗をダラダラ語った後、「大切なことは、そこから立ち上がることです。そして失敗から学べれば、もっと素晴らしい」と、あたかも第二次安倍政権が失敗から学んで素晴らしい成果を残したかのような口振りだった。北方領土を巡る対ロ外交で屈辱的な醜態を晒した御仁がロシアによるウクライナ侵攻を横目に〝どの口が言う〟と言いたい。

屈辱的外交を反省せず

 本コラム「プーチンに佞媚な安倍の屈辱外交」(本年3月5日号)でも記したとおり、安倍は〝プーチンに諂えば北方領土を返還してもらえる〟との大甘な見通しを立て、飼い犬のごとくプーチンに媚を売り続けた。余談だが安倍が食事をする様子を撮影した動画を見ると、彼は「犬食い」で「迎え舌」、正しい箸の持ち方も知らないようだ。育ちの悪さが窺われる。
 平成29年、安倍はプーチンの飼い犬(秋田犬)に「ペロッとなめていただいた」と敬語を使い、北方領土共同開発の名目で、なぜかロシア人の健康増進を図る「肥満予防医療プログラム」等を含む約3000億円もの巨額な経済支援を打ち出し、ついには公衆の面前で
 「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」と気色悪いポエムを披露した。
 こうした安倍の諂い外交は全く功を奏さず、プーチンは令和元年9月6日に「(北方領土第二次世界大戦で)スターリンがすべてを手に入れた。議論は終わりだ」と一方的に宣言して翌年にロシア憲法を改正、北方領土を絶対に返還せず、今後一切日本との交渉にも応じないと決定した。これ偏に安倍のプーチンに対する諂いと無能さが原因と言わねばなるまい。
 かかる外交上の大失態を演じたにもかかわらず、安倍は微塵も反省していなかった。
 本年3月22日に発売された安倍応援メディアの「月刊Hanada」(5月号)のインタビューにおいて、安倍はまたぞろプーチンとの関係を「平和条約交渉をより大きく進めることができた」などと唖然とするウソをつき、〝27回もプーチンと会談して「いったい何をしていたのか」「騙されたのか」等の非難の声をどう受け止めるか〟という趣旨の質問に対しては、「何度も会談するのは当然であり、非難の意図が全くわかりませんね」と逆ギレする始末。
 また、同インタビューで安倍はロシアのウクライナ侵攻に関し、「ロシアが武力行使をするかどうか考えている間に、米国もウクライナも、もっと早く明確に対応すべきでした。……(バイデン米大統領は)もっと早くにロシアに接触し、交渉を始めておくべきでした。つまり、相手(プーチン)の意志を見誤ったのです」などと自身がプーチンに完全に手玉に取られたことを棚に上げ、上から目線で非難しているのだからどうかしている。

ウクライナにすり寄る

 プーチンに媚びる安倍の悪い癖は、ロシアのウクライナ侵攻が始まった本年2月24日以降も完全に抜けてはいなかった。
 同月27日のテレビ番組で安倍は、「(プーチンは)領土的野心ではなくロシアの権益の防衛・安全の確保という観点から行動を起こしている」と、「それを私は正当化するわけではない」と言いつつもプーチンの行動に一定の合理性を認め、遠回しにプーチンを擁護。先の月刊「Hanada」のインタビューでも安倍は同趣旨の発言をしている。
 また、安倍は3月12日に岸田首相の特使として訪問したマレーシア国内の大学で約35分間にわたり講演し、終盤に僅か50秒だけ申しわけ程度にウクライナ侵攻について言及。しかし、プーチンに忖度してか「ロシア」「プーチン」「侵攻」等の言葉は一切口に出さず、「ウクライナにおいて我々が目にしている危機は、力による一方的な現状変更の試みであり……反対の声を上げていくべきです」と抽象的で生温い批判しかしないという腑抜けぶりだった(だが、NHK等のマスコミは安倍が同講演でロシアを厳しく批判したかのような報道をしているから理解に苦しむ)。
 ところが、3月半ばからウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカ・イギリス・カナダなどの議会でオンライン演説し、3月23日には日本の国会でも行い、それらに世界の人々が肯定的な反応を示していることが分かるや否や、安倍は自身と「同じ未来」を見ていたプーチンとの懇親などなかったかのようにゼレンスキー大統領にすり寄り始めた。
 日本の国会での同大統領の演説翌日、安倍は自身のツイッター(SNS)に「日本はウクライナ国民と共にある」等の短文とともにゼレンスキー大統領とのツーショット写真を投稿し、唐突に〝ゼレンスキー大統領との蜜月ぶり〟をアピールし始めたのだ。
 だが、これまでの安倍の諂い対ロ外交がプーチンを増長させ、今般のウクライナ侵攻の遠因の一つになったと見る余地もある。つまり、安倍はウクライナから〝プーチンの手先〟と名指しで非難されて然るべき立場にあるのだ。
 そうであれば、安倍はウクライナに寄り添っているかのようなパフォーマンスを演じる前に、まずはゼレンスキー大統領とウクライナ国民に対して謝罪すべきだろう(もはや謝罪して済む問題ではないが)。

橋下徹の「手のひら返し」

 安倍と同じくゼレンスキー大統領の国会演説の翌日に、ロシアのウクライナ侵攻に関する持論を大幅に修正した人物がいる。安倍の補完勢力と評すべき橋下徹(弁護士・政治評論家)だ。
 従前、橋下は〝ウクライナは降伏すべき〟〝(ウクライナ国民は)国外退避しろ〟等の主張をテレビ番組等で繰り広げ、ツイッターでは「ウクライナとともにあると威勢よく言っていた国会議員は直ちにウクライナに行って戦え」(2月27日)などと無茶苦茶な投稿をしていた。
 しかし、橋下はゼレンスキー大統領の国会演説の翌日、「ウクライナ兵の決死の戦闘に敬意。終結するまでロシア軍を叩き潰すしかない」などとツイッターに投稿。これまでの〝降伏すべき〟等の主張とは正反対の主張を展開し始めたのだ。「手のひら返し」と言う他ない。
 思うに、安倍や橋下などは自身の確固たる信念等に基づいた主張をしているのではなく、国民のウケを狙い、メディアで話題になりそうなやや突飛な主張をしてみせているに過ぎず、だからこそ、情勢が変われば平然とそれまでとは正反対の主張をすることができるのだろう。
 利己的な安倍や橋下などの腐った政治家や評論家が跋扈し、政治や世論を主導する姿には暗澹たる思いしか湧かない。(天皷)

「謝罪・声明文」を書いた「竹平」は語る

世相閻魔帳㉝「顕正新聞」令和4年4月5日号

 害虫というのは得てしてシブトイものだ。
 昨年来、大草一党による「カエリタマエ」の捏造が「音声分析の権威」たる2名の専門家によって完全に立証され、ネパールにおける大草の謗法与同の歴然たる証拠写真が明るみに出て、裁判所からも大草の謀略体質を認定されて、もはや瀕死状態の大草一党だが、それでもある種の刺激を受けると〝条件反射〟をするらしい。
 一月度総幹部会において浅野総部長が「妙観講の竹平」と名乗る者が捏造音声を喧伝した大草一党とネパールで謗法に与同した大草を指弾し、「大草一男は法華講大講頭・妙観講講頭の職を辞すべき」との「謝罪・声明文」を書いた一件を発表した途端、大草は
 「竹平なる妙観講員は存在しない(過去から現在に至るまで、そのような人物が在籍した事実もない)」
 「顕正会の絶対的権力者たる汝に、断固たる抗議の意を表明し、謝罪を要求する」
 などと記載した「抗議文」を、当事者の浅野総部長ではなく浅井先生に送り付けるというパフォーマンスを演じてみせたのだ。
 なにせ〝大講頭職等を辞すべし〟と虚仮にされてしまったのだから、大草としてはこうでもしなければ格好がつかない。
 宗門の謀略紙「慧妙」(令和4年2月16日号)も大草の「抗議文」を紹介しつつ
 「妙観講では直ちに講員名簿のデータを調べ、さらには全幹部に『竹平某』の存在確認を行なった。すると、案の定、この『竹平某』なる妙観講員はどこにも実在していないこと、さらには、過去から現在に至るまで、そのような人物が一時たりとも妙観講に在籍した事実はないこと――が判明した」
 と、あたかも顕正会が「竹平」なる架空の人物をでっち上げたかのように報じた。
 ところが、その後「顕正新聞」(令和4年3月5日号)に「竹平」の顔写真が掲載され、それが実在の人物であることが立証されると、「慧妙」(同年3月16日号)はその人物を「正体不明の男」として、「どこの誰だかわからぬマスク男が実在するか、どうか、などということを問題にしているのではない。『竹平なる妙観講幹部が謝罪声明文を書いた』と一方的に断定し、大々的に宣伝した顕正会の責任を問うているのだ」などと騒いでいる。都合が悪くなると話をはぐらかすのが彼らの常套手段だ。
 いずれにしても、「捏造音声」「謗法与同」「妙観講員の暴力事件」等の不都合な事実を糊塗するためには、虚偽でも詭弁でも屁理屈でも何でも御座れの大草一党のことだから、その気になれば「竹平」の存在を隠蔽することも朝飯前だろう。

「竹平」に電話取材

 そうしたところ、大草の「抗議文」が掲載された前記「慧妙」を読んで色々と思うところがあったのか、「竹平」が電話取材に応じたのだ。
 「竹平」は、妙観講員から一月度総幹部会における浅野総部長の登壇の内容を知らされており、その所感をこう述べた。(以下、話し言葉の反訳のため読みにくいのは容赦願いたい)
 「私なんかがああいうふうな形で、(大草の謗法与同等を)認めましたって……。そりゃ(謝罪・声明文を)書きましたよ。書いたけど……私なんかが、ああいうふうな形で『認める』っていうのは、全く以て妙観講を代表しているわけでもないし。そういう見解を、あの……で、だから……まるで妙観講を代表して私がこう何か、あの……私が謝罪したかのような登壇されていたじゃないですか。(顕正)新聞を見ると、私がなんか(妙観講の)幹部で、その内部分裂を起こしてって……そんなことないですから。だからもう全く間違えているし、あの……全く以て私は下っ端の人間なんで。それをああいうふうな形で発表されたってのはおかしい」
 と「謝罪・声明文」を発表した浅野総部長への不満を露わにしてきた。

妙観講本部には「もう行けない」

 次いで「竹平」に現在置かれている状況等を尋ねた。
 「そもそも、私はもう信仰自体もできないですし。信仰と言うか、組織活動みたいなのも正直言うと、あの……(妙観講本部には)もう行けなくなってるし……」
 「やっぱ、こういうことになってるし……『(妙観講本部には)行けないよね』って話はして、もうあの……ちょっと行けてないですし。たぶん……もう話収まるまでは当面あの……」
 「もう正直言うと、ああいうふうな動画(浅野総部長の登壇)になっている以上、私もあんまりもう……あの……まぁ行けないですよ。あの……正直な話。で、もう○○さん(妙観講の先輩の実名)とも正直な話、まぁ……あっ、いや、これは言えないですね」
 「もうこうなれば私、(妙観講本部には)絶対に行けないですからね……本当に。恨まれてますよ」
 「5年とか10年とか経って皆さんの記憶が薄れたら……また、ね。そこで、ちょっとやっぱり信仰しましょうかってことで戻ることもできるかもしれませんけど」
 「(妙観講からは何らかの処分を)受けていると思いますよ。まぁわからないです、それも。聞いてないんで」
 などと悲愴感を漂わせながら回答した。要するに、「竹平」は世話になっている妙観講の先輩と今後の身の振り方を話し合い、「謝罪・声明文」を巡る騒動を皆が忘れるまでの間、妙観講での活動を自粛することにした(させられた?)らしい。

「大草講頭に悪かった」

 さらに「竹平」に対して「謝罪・声明文」に関する大草の反応とともに大草への思いを尋ねた。
 「まぁ(大草は)怒って……直接は聞いてないですけど、怒っていると思いますよ」
 「まぁ推察するに、(大草は)怒っているから、ああいうふうに(抗議文を)発表されたんだと思うし。私も何かこう凄い悪いなって思いはあるし……いいじゃないですか、もう。どうせ、あの……もう何もできない……」
 「私も責任を感じてるし、もっと言うと、その……皆さんに悪いなって気持ちはありますよ。本当に私がこういう、ただ一見解をその時に述べただけであって……。だから突然こういう発表になって、お互いにもトラブルにもなっているのかなってのもあるし。皆……まぁ大草講頭にも悪かったなって思うし……」
 と時折、悔しさを滲ませつつも、声を震わせながら大草に対する謝罪をしきりに口にしていた。
 その一方で「竹平」は、「慧妙」が全宗門に対し、自身を実在しない人物であるかのように報道したことに少なからぬ憤りを覚えていた。

妙観講員でなければ知り得ぬ情報

 従前から「竹平」は、妙観講本部の内部構造や会合等に関すること、世話になっている妙観講員の先輩の名前(「竹平」は「名前を出して悪かった」と後悔していた)、その他、妙観講が世間受けを狙って10年ほど前から毎月「法華経研究会」なるものを「中野サンプラザ」でコソコソと開催している実態等、妙観講員でなければ知り得ない情報を多数語っている。
 それにしても「法華経研究会」とは、いかにもネパールで「日本のベテラン仏教学者」と呼ばせて悦に入り、釈迦の絵像・木像を祀りながら日蓮大聖人の仏法ではなく「法華経」の講義を宣った大草らしい名称ではないか。この一事を見ても、大草一党が大聖人様の弟子でないことは明白だ。
 今後、大草一党は実在することが明らかとなった「竹平」を隠蔽すべく、本格的に動き出すだろう。どんな手を使ってくるのか、見物である。(天皷)

橋下徹と維新は安倍の補完勢力

世相閻魔帳㉜「顕正新聞」令和4年3月25日号

 近年、日本維新の会の創業者である橋下徹のメディア露出が甚だしい。昨年1年間のテレビ出演回数は250回超というから驚きだ。
 橋下と言えば、「2万%出ない」と断言していた大阪府知事選(平成20年1月)に出馬して当選、その後、大阪市長や「大阪維新の会」と「日本維新の会」の代表等を務め、現在は政治評論家・弁護士として活動している。
 橋下が大阪府知事選に出馬する約1年前に出版した著書「まっとう勝負!」(小学館)には、「政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。……自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ」、「ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!」、「ウソをつかない奴は人間じゃねえよ」等の記述がある。
 また、橋下の著書「図説 心理戦で絶対負けない交渉術」(日本文芸社)には、「私は、交渉の過程で〝うそ〟も含めた言い訳が必要になる場合もあると考えている。自身のミスから窮地に陥ってしまった状況では特にそうだ」、「たとえ話で論理をすり替え相手を錯覚させる!」とあるが、橋下は詭弁家で多弁・強弁と言い得るし「詐欺師」と評する評論家もいる。
 その具体例を挙げれば、維新の党是である「大阪都構想」(権限の強い政令指定都市である大阪市を廃止・解体し、権限の弱い特別区に分割する構想)について、橋下はテレビで反対派と議論した際(平成27年5月1日)、「反対派は大阪市がなくなると言うが、なくなるのは大阪市役所と大阪市という住所表記だけだ」との詭弁を展開して「大阪市廃止」という重大な事実を誤魔化した。
 当時、橋下及び大阪維新の会が精力的に行っていたタウンミーティングに参加したある評論家は、橋下のやり口を「心理学の手法を応用した巧妙な詐欺である。その場では検証できない数値や嘘を積み重ねていくので、ある程度の教育を受けた人でも事前に情報や知識がなければ騙されてしまう」と記している。結局、「橋下らの狙いは大阪市民からカネを騙し取り、府の借金返済に流用したり、湾岸部にカジノを建設し、そこへアクセスする交通網を整備することだろう。そこに莫大な利権があることは容易に想像がつく」(「新潮45」2015年11月号)と痛烈に喝破している。
 そんな橋下だが、現在「めざまし8」(フジ)、「日曜報道 THE PRIME」(フジ)等のテレビ番組にレギュラー出演し、インターネットテレビ「Abema」(代表取締役社長は安倍応援団の「新経済連盟」において副代表理事を務める藤田晋)では「NewsBAR橋下」という冠番組も持ち、ツイッターのフォロワー数(橋下の投稿内容を受け取っている人数)も約270万人(国内40位)と、極めて強い発信力を有するに至っている。
 今回は「なぜ、橋下がテレビへの露出が多いのか。それは誰にとって好都合か」について考えてみたい。

橋下と安倍の蜜月ぶり

 そもそも、橋下と維新は自民党と同じく憲法改正を目指す改憲勢力であるため、共に協力し合って改憲を進めるという意味において、橋下と維新は〝自民党の補完勢力〟と言える。
 実際、維新は昨年10月の衆院選において、安倍の悪政等に嫌気が差して自民党に投票する気が失せ、さりとて野党にも投票したくない者たちの受け皿となって41議席も獲得し、改憲勢力議席を大きく伸ばす結果となった。
 無論、その背景には橋下が連日メディア等で野党を徹底的に叩く一方、維新をPRないし擁護していた影響も大きいだろう。
 また、橋下は大阪市長時代の定例会見(平成27年1月15日)で、改憲を目指す安倍に協力できることは何でもするとして、安倍の補完勢力になる旨を堂々と宣言している。いわく
 「憲法改正は絶対必要ですね。もう安倍総理しか、もうできないと思いますね。……総理も大変だと思いますけど、なんとか成し遂げて頂きたいなと思いますね。まぁその予行練習ですよ、大阪都構想は。……憲法改正における国民投票と同じような形でね、これから住民投票やるわけですから
 「(安倍への協力は)できることは何でもしたいと思いますけどね」と。
 さながら極右団体「日本会議」のシンパのような発言だが、注目すべきは、橋下が「大阪都構想」を憲法改正における国民投票の「予行練習」と位置付けていることだ。橋下と維新からすれば憲法改正を想定した「予行練習」の回数は多いに越したことはない。
 平成27年に「大阪都構想」の是非を問う住民投票を行って否決された後、維新の連中は懲りずに令和2年にも再び住民投票を実施(結果はまた否決)したが、その背景には「予行練習」という思惑が少なからずあったのだろう。
 さらに令和2年6月、橋下は自身の冠番組に安倍を招き、安倍に憲法改正の必要性等を熱弁させているが、これが安倍と結託して改憲を推し進めるための一環だったことは疑いない。
 加えて、橋下は盟友である維新代表の松井一郎(現大阪市長)と共に、平成27年から5年連続で当時官房長官だった菅義偉と年末に会食をしているが、その場に安倍が出席したことも何度かあり、4人で憲法改正等について議論している。
 なお、橋下は「靖国神社に首相と陛下に参拝いただくことが絶対目標です。そのための手段として靖国の国立化。もともとこのような施設は宗教法人管理ではなく、国立にすべきものです」(令和元年7月2日)などとツイッターで主張したこともあるため、橋下の思想的立場は改憲して「神国日本」を目指す日本会議と親和性が高いようにも窺われる。

維新幹部も安倍と昵懇

 ちなみに、維新代表の松井も安倍と昵懇の仲だ。
 平成24年2月26日、日本会議のダミー団体「日本教育再生機構」の理事長で安倍のブレーンといわれる八木秀次と、同機構大阪の会長でその後「日本会議国会議員懇談会」の事務局長を務めた遠藤敬(現維新の国対委員長)の両名が企画したシンポジウムにおいて、安倍と松井は仲良く対談している。
 しかも、対談後の打ち上げには、安倍の側近で、日本会議事務総長・椛島有三の同志である衛藤晟一や、松井と親しく、「日本会議国会議員懇談会」の副会長を務めた馬場伸幸(現維新の共同代表)らも出席している。要は、安倍と維新の蜜月を深めることがシンポジウムの真の目的だったわけだ。
 また同年6月、松井は、当時「日本会議国会議員懇談会」の会長だった平沼赳夫(現自民党衆院議員)が最高顧問で、安倍が代表を務める右派議連「創生『日本』」の総会にもゲストとして出席・講演している。
 余談だが、平沼は日本会議の母体たる邪教生長の家」の教祖・谷口雅春の信奉者であることを公言しており、かつては維新で国会議員団代表を務めていた。

巧みな世論誘導に警戒

 このように橋下・維新と安倍の蜜月は言うまでもなく、維新幹部らも日本会議と繋がりを有している。今後、これらの輩は憲法改正を強力に推し進めていくだろう。実際、松井と馬場は「(令和4年の)参院選と同時に国民投票を」などと主張している。
 そうした主張を国民の多数意見に昇華させるべく、強力な発信力をフル活用して巧みに世論を誘導する役割を担っているのが橋下なのだろう。橋下の出演番組の多くはフジテレビだが、このこととフジサンケイグループ代表・日枝久が安倍のゴルフ仲間ということが全くの無関係とは考えがたい。
 時には改憲以外のテーマで政府の政策等を批判してみせる橋下のことを、国民の多くが「中立的で真っ当な政治評論家」と認識し、その言説を無警戒で受け入れている傾向にあるが、かかる状況を見てほくそ笑んでいるのが安倍や日本会議というわけだ。
 橋下自身が積極的に「神国日本」を目指しているかは知らないが、安倍と結託して改憲を推し進める橋下の言説には警戒する必要がある。(天皷)

目に余る公明党議員の腐敗堕落ぶり

世相閻魔帳㉛「顕正新聞」令和4年3月15日号

 二月度総幹部会において浅井先生は
 「いまや学会員は信じ奉る戒壇の大御本尊をも捨ててしまった。そして柱と頼む池田大作は『生ける屍』になってしまった。これで保つか。だから学会は必ず崩壊する。その兆候はすでに現われている。学会の内部が、いま腐敗し始めてきた」
 として、公明党衆議院議員・元財務副大臣で「公明党ホープ」などと期待されていた遠山清彦が「貸金業法違反」で東京地検特捜部から起訴された醜態等について言及されたが、今回は公明党議員の堕落ぶりが窺われる汚職事件等を総ざらいする。

公明党議員の汚職事件等

 公明党は結党から現在に至るまで「清潔」「クリーン」を金看板にし、「政界浄化の公明党」などと謳い、ホームページや政策パンフレットには
 「『政治腐敗は絶対に許さない』――。これは、庶民の中から生まれた公明党が結党以来貫く党是です」
 「国民からの信頼がなければ政治は成り立ちません。特に、『政治とカネ』の問題は、国民を裏切る行為であり断じて許されません。だからこそ公明党は、『政治腐敗』と闘い続けてきました」
 と記載している。まるで遠山事件以前に公明党議員の汚職事件が全く存在しなかったかのような書きぶりだが、決してそうではない。
 たとえば公明党参議院議員だった田代富士男の「砂利船汚職事件」。
 田代は砂利船の転用に関連する質問で業界に有利な答弁を引き出し、全国砂利石材転用船組合連合会から謝礼として計7000万円もの大金を懐に納めた。その後、田代は大阪地検特捜部に受託収賄罪で起訴され、平成4年、大阪地裁で懲役2年6ヶ月(執行猶予3年)の有罪判決を受けた。
 またリクルート社の会長が事業拡大を目論み、政界・経済界の有力者やマスコミ等の幹部に対して値上がりが確実な未公開株を譲渡するなど計6億円もの金額を贈賄した〝戦後最大の企業犯罪〟と言われている「リクルート事件」にも公明党議員が登場する。
 その公明党議員とは、もともと学会系の出版社が刊行する月刊誌「潮」で編集長を務めるなど池田大作からの信頼が厚かった池田克也。当時衆議院議員だった池田はリクルート社から多額のカネや株の譲渡を受けていた。池田は議員辞職を余儀なくされ、平成6年、東京地裁で懲役3年(執行猶予4年)、追徴金1835万円の有罪判決を受けている。
 さらに横浜市議だった井川国雄の所得税法違反・政治資金規正法違反事件(有罪)、名古屋市議だった泉義信のあっせん収賄事件(有罪)、その他、過去にセクハラや酒気帯び運転等、腐敗堕落した公明党議員の不祥事は挙げ始めるとキリがない。元学会顧問弁護士の山崎正友は、学会幹部数名に有罪判決が下った「新宿替え玉投票事件」に公明党の区会議員が一部関与していたとも暴露している。
 こうした過去があるにもかかわらず「公明党は、『政治腐敗』と闘い続けてきました」などと言ってのけるのだから、厚顔無恥も甚だしい。大体、暴力団を使っていた真っ黒の池田大作を崇めている連中が「清潔」「クリーン」を謳うなど悪い冗談でしかない。
 とまれ「庶民の味方」を売り文句にする公明党にとって、公明党議員が「政治とカネ」問題の当事者になることは最大のタブーだった。

遠山は高級クラブで豪遊

 その最大のタブーを犯したのが「公明党ホープ」と学会員から期待され、今後公明党を背負って立つことが確実視されていた遠山で、しかも事件内容は〝コロナ禍で苦しむ企業を食い物にして私腹を肥やす〟と評し得る「庶民の味方」にあるまじきものだった。学会・公明党に走った衝撃は計り知れない。
 遠山事件によって「清潔」「クリーン」を金看板としていた学会・公明党のメッキは完全に剥げ落ちたと言えよう。
 「『公明のプリンス』転落 カネと酒の甘さが命取り 遠山元議員、在宅起訴」という毎日新聞の記事に、遠山が銀座のクラブで業者からカネを受け取った際の生々しい状況が記載されていたので引用する。
 「『キンさん、ちょっとおいで』。新型コロナが猛威を振るう前の2019年10月、東京・銀座の高級クラブで談笑する遠山元議員を、同席した環境関連会社役員の牧厚被告(74)=同法違反で在宅起訴=が、時代劇『遠山の金さん』にちなんだあだ名で店の隅に呼び出した。遠山元議員が行くと、牧被告に促されるように、隣にいた男性が封筒を差し出した。中には現金が100万円。日本政策金融公庫の融資を希望する会社の社長だった。『公庫の担当者を紹介してあげてよ』。牧被告の言葉に、遠山元議員は迷わず封筒を受け取った」と。
(悪代官)越後屋、お主も悪よのう
越後屋)いえいえ。お代官様ほどでは
(一同)がーはっはっはっ
 といった「山吹色のお菓子」を地で行くようなやりとりがあったかどうかは知らないが、業者から受け取ったカネで高い酒を浴びるように飲み、高級クラブを出る時には封筒の中身がスッカラカン、そんな日々が遠山にとっては当たり前だったのかもしれない。
 なお朝日新聞によると、遠山は検事の事情聴取に対し「日本政策金融公庫の窓口紹介はコロナ前からやっていた。国民生活のためです」と開き直ったというから呆れる他ない。まあ「銀座の高級クラブで豪遊するためです」と白状されても呆れる他ないが。

斉藤鉄夫の買収疑惑

 また昨年、公明党副代表で国交相の斉藤鉄夫には〝有権者買収疑惑〟が浮上した。
 昨年10月の衆院選期間中、「広島県トラック協会」の関連団体が斉藤の演説会出席者に対し、旅費名目でカネを支払っていたというものだった。運送会社等で作る協会は、運輸行政を所管する国土交通省との繋がりが深い。
 当選させる目的でカネを支払っていたとすれば有権者買収に当たり、公職選挙法違反の罪に問われる可能性も出てくる。有耶無耶にせず徹底的に捜査すべきだ。
 ちなみに、国交相である斉藤は「国交省統計改ざん事件」の責任をとり、四ヶ月分程度の給与を自主返納すると報道されていたが、斉藤にとっては大甘処分で痛くも痒くも無かっただろう。なぜなら、斉藤は保有資産2億4106万円の〝資産家〟だからだ。
 「日刊ゲンダイ」の記事によると、斉藤は夫婦で2億円以上も株(金融)投資をしている計算になるらしい。コロナ禍で大勢の学会員が苦しむ中、「庶民の味方」を気取る公明党の副代表は夫婦で大規模な投資に勤しんでいたのだ。いいご身分ではないか。
 なお昨年11月、斉藤は姉から相続した合計約1億7千万円分の有価証券や投資信託等を資産等補充報告書に記載しておらず陳謝する事態に追い込まれたが、これほど多額な資産の記載を忘れるなど通常考え難い。斉藤の金銭感覚が狂っているのか、或いは事務処理能力が著しく低いのか、いずれにせよ大臣失格と言うべきだ。
 斉藤のような資産家に、日々の生活に苦しむ庶民の気持ちが理解できるとは到底思えない。「庶民の味方」などと耳触りの良い宣伝文句に騙されている学会員は、いい加減、目を覚ました方がよいだろう。
 浅井先生は「悪師に付いて阿鼻獄に入る学会員を思えば、まことに不憫である。何としても全学会員を救いたい。私は強く念願している」と叫ばれたが、入阿鼻獄の道を歩む八百万学会員は急ぎ悪師を捨てて正しき師匠・浅井先生に師事すべきである。(天皷)

プーチンに佞媚な安倍の屈辱外交

世相閻魔帳㉚「顕正新聞」令和4年3月5日号

 本年2月24日、安倍晋三元首相は自民党本部で開かれた会合でロシアがウクライナに侵攻したことにつき「戦後私たちが作ってきた国際秩序に対する深刻な挑戦であり、断じて許すわけにはいかない」と発言し、G7首脳によるテレビ会議を念頭に「しっかりこの事態に対する対応や制裁について議論されることを期待する」とも述べたが、手のひら返しと言わざるを得ない。
 と言うのも、安倍は岸田文雄首相がウラジーミル・プーチン露大統領と17日に電話会談を行うに先立ち、「あまり厳しいことを言わないように」などと岸田に弱腰な助言をしていたからだ。
 また、27日にテレビ番組に出演した安倍は「プーチンは米国に基本的な不信感がある。NATOを拡大しないはずだったのに拡大したという不信感の中で、領土的野心ではなくロシアの権益の防衛・安全の確保という観点から行動を起こしている」と、「それを私は正当化するわけではない」などと言いながらも、ウクライナを侵攻したプーチンを擁護してみせたというのだからクラクラする。
 大体、首相在任中はプーチンに完全に手玉に取られ、カネと北方領土を分捕られるという大失態を犯した安倍がウクライナ問題にとやかく口を挟む余地などないし、岸田の軍師を気取る資格など毛頭無い。
 以下、北方領土を巡る安倍の〝屈辱的外交〟を総括する。

プーチンに媚びる安倍

 北方領土の軍事要塞化を進めるプーチンには、北方領土を返還する気も日本と交渉する気も微塵も無く、ゆえに安倍との交渉の席には累計で5時間以上も遅刻している。「遅刻魔」で有名なプーチンだが、ここまで待ちぼうけを食らった宰相は世界でも安倍だけだろう。
 しかし功名心に浮足立つ安倍は〝プーチンに諂えば北方領土を返還してもらえる〟との大甘な見通しを立て、北方領土問題を「私とプーチン大統領の間で終わらせる」などと宣い、さながら餌を欲しがる飼い犬のごとくプーチンに媚びを売り続けた。
 例えば平成26年にロシアのソチで開催された冬季五輪では、アメリカをはじめとする欧米主要国の大半がロシアの人権問題を非難して開会式参加を見送る中、安倍は中国の習近平国家主席らと共にノコノコと開会式に参加し、プーチンに忠犬ぶりをアピールした。
 また、ソチ冬季五輪の閉幕直後、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を強制的に併合したことに対して世界各国がロシアへの経済制裁を科した際、これに追従する形で安倍も申し訳程度の経済制裁を科す一方、平成28年には北方領土共同開発の名目でロシアに約3000億円もの巨額な経済支援を打ち出すというチグハグな行動に及んだ。

老獪狡猾なプーチン

 しかしソ連のスパイ組織「KGB」出身で海千山千のプーチンにとって、安倍はようやく言葉で感情表現ができるようになった幼児と大差ない。実際、安倍は終始プーチンに翻弄され続け、見事にその術中にはまってしまった。
 その最たる例が、平成30年9月にプーチン習近平や各国マスコミが居並ぶ公の場で安倍に放った「一切の前提条件を抜きにして年末までに平和条約を結ぼう」との発言だ。
 従前、日本とロシアの間では「平和条約は北方四島の領土問題を解決してから」というのが交渉時の暗黙の前提認識だったが、それをプーチンは唐突にひっくり返してみせたのだ。条件無しで平和条約締結となれば、北方領土返還要求の全面放棄になってしまう。さすがの安倍も直ちにプーチンに反論すると思われた。
 しかし、あろうことか安倍は当惑したような薄ら笑いを浮かべただけで、公の場で日本を舐めきった発言をしたプーチンに対し、何ら反論しなかったのだ。一国の総理大臣としてあまりに無責任、極めて屈辱的な大失態という他ない。
 それ以降、安倍は焦って迷走し始め、不当に略奪された北方四島全てではなく歯舞諸島色丹島の二島だけの返還を求める方針に突然変更したり、毎年開催される「北方領土返還要求全国大会」の挨拶で、過去に使っていた「北方四島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結する」と言う表現を除外したりと、より一層プーチンに媚びまくった。
 殊に、安倍がプーチンと27回目の会談に臨んだ際、〝日本もロシアを信じるから、ロシアも日本のことを信じて両国の協力を進めよう〟などと強調した上で
 「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」
 と蕁麻疹が出てきそうな気色悪いポエムを披露したことには、怒りを通り越して呆れる他なかった。こんなポエムに冷酷非道なプーチンが心を打たれ、北方領土を返還してくれるとでも考えたのか。バカも休み休みにしてほしい。
 こうした安倍の諂いも虚しく、最終的にロシアは、令和2年7月、安倍を嘲笑うかのように憲法を改正し、北方領土を絶対に返還せず、今後一切日本との交渉にも応じないことを決定した。狡猾なプーチンは軍事力を行使することなく、無能な安倍が首相を務める日本からあっさりとカネと領土を分捕ったのだ。

屈辱的外交

 北方領土が日本固有の領土であることは1855年の日ロ通好条約で確定している。ところがロシアの前身であるソ連の首相スターリンは、昭和20年の敗戦直前に日本の敗北を見越して漁夫の利を得ようと日ソ不可侵条約を無視して突如、満州樺太・千島に攻め込み、終戦13日後には北方四島を略奪してそのまま不法占拠した。これが今に至るまで続いているのだ。
 仮にも日本の首相であれば、安倍は侵奪者であるロシアのプーチンに尻尾を振るのではなく、歴史の真実と正しい道理に基づいて堂々と日本の立場を表明し、強気の姿勢で交渉に臨まなければならなかった。当時、浅井先生は次のように指導下さっている。
 「ソ連国際法を無視して、武装解除して捕虜にした日本軍の兵士約70万人を、貨物列車でシベリアの奥地に運び、奴隷のように酷使した。かくて極寒と飢えと病気により、10万人が死亡した。日本のふるさとを瞼に浮かべながら、10万人が無念の死を遂げたのである。
 安倍首相には、この鬼哭啾啾の声が聞こえないのか。
 このような非道・暴虐が許されていいはずがない。安倍首相はなぜ毅然とこの事実をプーチンに伝え、道理を世界に向けて発信しないのか」と。
 しかるに、日本のメディアは屈辱的外交に終始して大失態を犯した安倍のことを「外交の安倍」などと持ち上げ、岸田も何かと安倍に意見を求める為体。救い難いほどの無能だ。
 ちなみに、岸田はロシアのウクライナ侵攻が報じられた後も暢気に参院予算委で予定どおり審議を継続。見かねた野党議員から「国家安全保障会議(NSC)を今すぐに開くべきではないか」と促されてハッとし、ようやく開催する有様だった。要は、岸田の頭の中は目先のことだけで、激変する客観情勢への危機感など全く無いのだ。とても首相の器ではない。
 いずれにせよ、プーチンのことを「ウラジーミル」とファーストネームで繰り返し呼びかけ、地元山口にも招待して個人的な信頼関係を築きあげたと強調し、「君と僕は、同じ未来を見ている」とまで宣った安倍は、その蜜月を活かしてプーチンに電話の一本でも入れたらどうか。
 それすらできないのは、安倍がペテン政治家たる何よりの証拠だ。国を思う志など欠片も無い売国奴は早く政界から去って蟄居せよ。(天皷)