世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

ペテン師・早瀬管長の「裸の王様」ぶり

世相閻魔帳⑤「顕正新聞」令和3年6月5日号

 安倍晋三前首相に負けず劣らず、保身のために平然と大ウソをつくペテン師が日蓮正宗の早瀬日如管長である。
 宗門謀略紙「慧妙」(令和三年五月十六日号)に、早瀬管長の「八十万達成」の大ウソを糊塗する愚にもつかない弁解がコッソリ掲載されていたが、一読して失笑してしまった。良い機会なので、早瀬管長の大ウソが大ウソである所以を少しだけ紹介する。

唐突な達成宣言

 宗門には八十万体勢の進捗状況等について把握・集計し、宗内一般に向けて通達を出す「宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年慶祝記念局」(記念局)という組織がある。
 記念局は、本年一月五日付けで「法華講員八十万人達成の件」と題する通達を出したが、そこには「昨年十二月三十一日現在の信徒数を集計した結果」、法華講員の総計が八十万人を超えた旨が記載されていた(正確な人数は全く示されていない)。
 しかし、早瀬管長の「八十万達成」の大ウソが掲載された宗門機関誌は、本年一月一日の時点ですでに出来していた。当然、早瀬管長は昨年中に掲載原稿を作成・提供している。つまり、早瀬管長は記念局が信徒数を集計する前に、大ウソの原稿を書き上げたことになる。
 一体、早瀬管長は何を根拠に「八十万達成」と宣言したのか。ぜひ本人に説明してもらいたいところだが、出来るはずがない。
 そこで今般、大ウソつきの親分の代打として登場した「慧妙」が、「十二月の集計で誓願達成がなされた」と抽象的な弁解をしたわけだが、これ墓穴を掘ったと言わざるを得ない。
 宗門が昨年十二月に勧誘結果の集計を行い、そこで八十万達成が確認できたのであれば、記念局はその集計結果を基に「八十万達成」の通達を出せばよく、わざわざ十二月三十一日時点の人数を再集計して通達を出す必要など全くないではないか。
 また、早瀬管長がソロバン片手に単独で集計していない限り、当然「八十万達成」の集計結果は役僧らの耳にも入っていただろう。しかし、役僧らは新年の挨拶で「八十万達成」に一言も触れず、口を揃えて〝今年こそ八十万体勢めざして頑張ります〟と述べているのだから、何をか言わんやである。

滑稽な「裸の王様」

 その他、初登山人数の大幅な減少から明らかな宗門の凋落ぶり、多くの宗門僧侶の証言等も踏まえれば、結局、早瀬管長の「八十万達成」は大ウソであり、宗門僧俗も内心では「できやしねえ」と確信しつつ、絶対権威の管長には逆らえないと大ウソに渋々追従、そうした状況が世間の物笑いの種になっているわけである。まさにアンデルセンの童話「裸の王様」を彷彿とさせる。もっとも、「王様」の早瀬管長が「詐欺師」(仕立屋)を兼ねている点で、本家よりも格段に滑稽な話になっているが。
 ちなみに、「慧妙」は「カルト教団の典型的パターン」として、「教祖が『黒』といえば、白も黒だと騒ぎだす」と指摘している。なるほど、管長が「八十万達成」といえば皆「八十万達成」、管長が「正本堂は御遺命の戒壇」といえば皆「正本堂は御遺命の戒壇」と騒ぎだす宗門は、たしかにその「典型的パターン」に当てはまる。デタラメな内容ばかりの慧妙にしては珍しく正確な指摘である。

 余談であるが、昨年十二月十五日の時点で早瀬管長は、「法華講員八十万人体勢構築の誓願達成へ向けて力強く前進しております」(百日間唱題行満了の砌)と、未だ八十万が達成されていないことを公言していた。
 しかし、約二ヶ月後の通達(本年二月十五日付け)には、「本日までの最終集計の結果、日本国内全寺院・教会(支部)の所属信徒数が、八十三万七千八百余人となりました」とある。僅か二ヶ月足らずで三万人を大きく超える勧誘……さすがに盛りすぎだろう。
 こうした宗門のデタラメな体質を眼前にした法華講員が、「は~功徳も無エ、歓喜も無エ、事あるごとに供養とる、オラこんな宗門いやだ~♪」と怨嗟の声をあげて続々と顕正会に入会しているのも当然といえる。

早く正義の宣示を

 いずれにせよ、早瀬管長は見栄や面子のために大ウソを平然と吐き、実父・師匠の早瀬日慈総監を辞任に追い込んだ〝親の仇〟たる大草一男すらも平然と重用できてしまう、凡人には理解し難い精神構造の持ち主である。
 また何より、早瀬管長は御遺命破壊に加担した当事者として、現在の宗門が御本仏一期の御遺命に背いていることを誰よりも理解している。それゆえ、登座以来、御遺命の戒壇がいかなるものか、三大秘法抄の文々句々の意義につき全く説法できていない。何とも情けない話である。
 大聖人様を忘れ、大聖人様の御眼を全く恐れていない無道心・師敵対の早瀬管長率いる宗門が遠からず餓鬼道に堕することは必定である。宗門は一刻も早く国立戒壇の正義を宣示しなければならない。(天皷)