世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

「寄生虫」の悪あがき(4)

世相閻魔帳⑬「顕正新聞」令和3年9月5日号

 八月五日付けの本コラム「寄生虫の悪あがき(2)」でも指摘したとおり、宗門の謀略紙「慧妙」七月十六日号に、「妙観講・広報部」の名義で「読者を誤導(ミスリード)する『顕正新聞』に御注意!」「〝顕正会員を洗脳するための妙観講誹謗記事〟を粉砕する」と題する記事が掲載された。
 大草一党としては「顕正新聞」七月五日号掲載の本コラム「寄生虫の悪あがき」に対する反論のつもりだったらしい。しかし「労を厭わず、その一つひとつを以下に破折しておく」と仰々しい宣言をしておきながら、その内容は大草一党にとって不都合な事情には緘黙したまま見え透いたウソと精一杯の悪口を並べて騒ぐだけの駄文であった。
 今回はその記事で大草一党が緘黙もしくは誤魔化した事柄、すなわち、①捏造音声の不連続を看破した谷本益巳氏の鑑定意見、②阿部日顕の「正本堂の完工式の時にキリスト教の者を招き、しかもキリスト教の法服を着けた形で正本堂の中に入れた」との発言について追及する。

谷本氏の鑑定意見

 谷本氏の鑑定意見については、言葉で説明するよりも鑑定意見に挿入された「カエリタマエ」の分析結果を実際に確認してもらった方が早いだろう。比較的大きめに掲載するので、「カエリタマエ」の音声が不連続になっている厳然たる事実を確認していただきたい。
 ちなみに、大草一党は東京地裁から敗訴判決を突き付けられた後、某鑑定機関に捏造音声を持ち込み、そこから嘱託を受けた〝無名の人物〟に谷本氏の鑑定意見に対する反論書面を作成させたという。
 しかし、この〝無名の人物〟は「写真」や「筆跡」の鑑定を中心に行っている者らしく、そもそも「音声」鑑定の知見を有しているのか疑わしいという。ネット上では「写真鑑定のプロ」と紹介されていた。
 しかるに「慧妙」九月一日号は「写真鑑定のプロ」が作成した「音声分析鑑定書」と題する〝感想文〟を権威ある鑑定書のごとく紹介し、以て国内随一の「音声鑑定の専門家」である谷本氏(元科学警察研究所法科学第二部音声研究室長、元日本鑑識学会会長)の鑑定意見に対し、取るに足らない難癖をつけているのだから片腹痛い。断末魔の苦しみゆえか、異常行動に一層の拍車がかかっているとしか思えない。
 もっとも、大草一党としては、反論したポーズさえとっておけば、オツムが弱い上に信心がない宗門僧俗を「もう一度」騙すことができると踏んでいるのかもしれない。
 「慧妙」の記事を利用したばかりに教学委員等に追い詰められ、赤っ恥をかかされ続けている宗門僧俗も、そろそろ悪狡い大草一党の本性に気付くべきだ。

神父を招いた謗法与同

 次に、本コラムは
 「あの正本堂の完工式の時にキリスト教の者を招き、しかもキリスト教の法服を着けた形で正本堂の中に入れた
 という阿部日顕の発言を引用して、池田大作に諂って正本堂完工式にキリスト教神父を招き、大聖人様の御法魂たる戒壇の大御本尊様の御座所を穢した宗門の謗法与同を責めると同時に、それを誤魔化そうとした大草の所為を糾弾した。
 これに対し、大草一党は次のような陳腐なウソを並べ立てて〝顕正新聞の内容はウソ〟と騒いでいる。
 「恥ずかしげもなく、いまだにバチカン外交官の件を出しているが、何度でも言おう。日蓮正宗が、正本堂完工式(建物だけを内外の人々に披露する式典)に入れたのは、外国外交官に混じったバチカン市国の外交官二名であり、彼等の着ていた服装も、キリスト教の法服などではなく単なるローマンカラーに背広であった」
 「こちらは当時、真相究明のため、駐日バチカン大使館に取材をかけ、その服装が単なるローマンカラーに背広であったことを確認しているのである」と。
 学会と宗門が一枚岩だった時の、いわゆる正本堂擁護の論法を既に正本堂が崩壊した現在に用いるために、宿主の阿部日顕の言葉とも矛盾をきたしてしまっているわけだが、大草一党にとってはそんなことは屁の河童だ。要は辻褄が合わなくても、その時々で身内を騙せさえすればよいのだろう。
 だから大草一党は、阿部日顕の発言には一切触れず、あたかも本コラムが何の根拠もなく「正本堂の完工式の時にキリスト教の者を招き、しかもキリスト教の法服を着けた形で正本堂の中に入れた」と主張しているように見せかけているのである。何とも姑息ではないか。
 阿部日顕の過去の発言など覚えている者はいないと高をくくっている大草一党よ、正本堂完工式にキリスト教神父を招いたことを阿部日顕は次のとおり認めている。それでも「バチカン市国の外交官」「キリスト教の法服などではなく単なるローマンカラーに背広」などと強弁するのか。
 「池田大作は、御本尊についても誤り、戒壇についても誤りましたが、これらの元はすべて、根本が解っていなかったのであります。…それが、正本堂の建立の時にキリスト教の僧侶を招く考えとなったのであります」(平成五年五月二十八日・第三十五回寺族同心会大会)
 「池田大作は、あの正本堂建立の時に、…バチカンキリスト教関係者をその祝いの席に招いております」(平成五年六月二十日・北陸布教区親教)
 「あの正本堂の完工式の時にキリスト教の者を招き、しかもキリスト教の法服を着けた形で正本堂の中に入れた」(平成五年六月二十七日・新潟布教区親教)
 ちなみに、阿部日顕は他人事のように池田の所為を批判しているが、当時、宗門高僧らはかかる池田の謗法与同を知りながら何ら責めず、むしろ諂い加担した。教学部長だった阿部日顕もその一人である。ゆえに同人に池田を批判する資格など全くないことを付言しておく。

哀れな末路

 余談であるが、外部から刺激を受けると強烈な悪臭(毒性あり)を放つ「カメムシ」は、密閉空間にとじ込められた状態で刺激を受けると、自己防衛のために自ら放った悪臭によって死んでしまう…という何とも情けないというか哀れな話を聞いたことがある。
 顕正会から宗門の御遺命違背について徹底的に糾弾されるたびに、自己防衛のために腐臭漂うお粗末なウソや言い訳を「慧妙」に並べ立てる大草一党も、もはや自身が放った悪臭によって瀕死の状態と見受けられる。
 そうそう、カメムシは植物の汁を吸って成長していく吸汁性害虫だという。なるほど、それならばカメムシと生態の似た宗門の寄生虫たる大草一党がカメムシと同じ哀れな末路を辿るのも必然と言うべきか。(天皷)