世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

阿部日明(能化・布教部長)の無能・無責任ぶり

世相閻魔帳⑲「顕正新聞」令和3年11月5日号

 現在の宗門僧侶は大聖人様のことを完全に忘れ、仏法を「渡世の具」とし、日々無智な信徒から供養を貪ることに精を出しているが、「法師の皮を著たる畜生」そのままの質の悪い連中と言わねばならない。
 大聖人様の御裁断によって強制的に宗門から追放された阿部日顕の息子「阿部信彰」もその一人だ。
 信彰は〝親の七光り〟で「宗門の中枢」と言われる庶務部長に就いていたが、末寺住職を査問した際に暴力を振るう事件を起こし、その住職に刑事告訴された。
 しかし、その住職は〝信彰に対する刑事告訴を取り下げなかった〟という理由で擯斥処分。一方、暴行を振るった信彰は「停職十日」という大甘な処分となった。
 その後、信彰は平成二一年に新設の「布教部長」、平成二二年に歴代住職の多くが管長となった名刹「常在寺」(東京都豊島区)の住職、そして昨年四月ついに「能化」(次期管長候補)まで上り詰め、「阿部日明」と偉そうな名前に改名した。
 これらは「自分の息子を管長にしたい」という阿部日顕の親バカぶりを物語る〝情実人事〟と言われている。
 今回は阿部日明の無能・無責任ぶりが窺える出来事を取り上げ、現在の宗門の腐った実態を見てみたい。

「八十万体勢」失敗

 新設された布教部の責任者に命じられた阿部に課せられた最大の役目は、早瀬管長が平成二一年にブチ上げた「法華講員八十万体勢」の達成だった。
 しかし、宗門の勧誘成果は終始ズタボロ。シビレを切らした阿部らは勧誘ノルマの進捗が遅れている全国の末寺住職を何度も本山に呼びつけ、大声で発破をかけるなどしたそうだが事態は好転しなかった。
 無理もない。聞くところによれば、阿部が住職を務める常在寺も勧誘ノルマの進捗は芳しくなかったという。
 要は、阿部には宗門全体の勧誘を進める能力も、他の末寺住職を叱りつける資格も無かったのだ。呼びつけられた末寺住職にしてみればたまったものではない。
 かくして周知のとおり、早瀬管長は本年の元旦、保身のために「八十万体勢達成」との大法螺を吹いたわけである。
 その八十万体勢達成をめぐる阿部の言動を追ってみると、実に興味深いことが見えてくる。
 宗門機関紙「大白法」令和三年三月一六日号では宗務役僧や信徒の代表らが八十万体勢達成等につき白々しい祝辞を述べているが、その中で、阿部は八十万体勢の達成について自分の言葉では一切触れず、単に早瀬管長の達成宣言らしきものをカギ括弧で引用しているだけなのだ。
 十年以上もかけて成し遂げたという「八十万体勢」であれば、本来ならそれを声高に讃えて然るべきであり、その立場にあるのが他ならぬ阿部のはず。
 しかるに、早瀬管長が突如「八十万体勢達成」を発表した「大日蓮」(令和三年一月号)でも、阿部は年頭の祝辞でそのことについて一言も触れずじまい。布教部の責任者としてその勧誘数を集計・把握している立場にあるにもかかわらず、である。
 思うに、阿部は宗門のデタラメな実態を知悉しているがゆえに、良心の呵責から早瀬管長のような大ウソを吐くことができなかったのだろう。

常在寺信徒の暴力事件

 また、既に顕正新聞で報じられているが、日ごろ阿部から指導を受けている常在寺所属の法華講員二名は顕正会員に暴力を振るう刑事事件を別々に起こし、いずれも有罪が確定している。
 前述の阿部の傷害事件といい、常在寺のチンピラ信徒の暴力事件といい、阿部が監督・指導している常在寺は〝暴力寺院〟との謗りを免れないだろう。
 改めて事件の内容を簡略に記しておく。
 一件目は昨年一月、常在寺所属の法華講員・黒田が男子部班長の顔面に強烈なパンチを複数回連続で食らわせ、「左眼窩底・眼窩内側壁骨折、鼻骨骨折、顔面挫創」の傷害を負わせた事件(「傷害罪」で罰金五十万円の略式命令)。
 二件目は昨年十月、常在寺所属の法華講員・中が「顕正会は暴力集団」と叫んだ後、男子部班長の手を思い切り叩きつけた事件(「暴行罪」で罰金十万円の略式命令)。
 これら二件の刑事事件は、冒頭にも記したとおり、過去に末寺住職を本山に呼びつけた際、同人に暴行を振るって左膝蓋骨骨挫傷等の怪我を負わせたとして刑事告訴されたことがある粗暴な阿部の指導の「賜物」と思わずにはいられない。
 いずれにせよ、二件の刑事事件について阿部の監督責任が問われるべきだが、呆れたことに、阿部は加害者二名と同様、未だ被害を受けた顕正会員に謝罪すらしていない。無論、宗門執行部も両事件について無視黙殺を決め込んでいる。
 悪いことをしたら謝るのは幼稚園で教えられることだ。否、常識的な人間ならば誰に教えられずとも弁えている。このような社会人としての一般常識すら持ち合わせていないのが、現在の宗門の禿人どもというわけだ。
 莫大な供養に目が眩んで第六天の魔王その身に入りし池田大作に御遺命を売り渡し、仲違いを起こすや池田に全ての罪を擦り付けて己は被害者ヅラをする卑怯さは常軌を逸しているが、なるほど、宗門の禿人どもは無道心な上に〝おかしな特権意識〟が人一倍強いようだ。全く以て始末が悪い。
 なお、黒田の顔面連続パンチによって傷害を負けた班長は、近日中に黒田と阿部に対して損害賠償を求める裁判を提起する予定だという。
 素直に非を認めて謝罪するのか、有罪が確定しているにもかかわらず徹底抗戦してくるのか、阿部の対応に要注目だ。

「不敬の御開扉」強行

 現在、宗門は御開扉料稼ぎのために末寺ごとにノルマを割り当て、御開扉料を確実にむしり取るため「付け願い」まで奨励しているが、阿部は宗門の収入アップを狙ってか
 「私共は、御法主上人猊下には、いかに全国の僧俗の登山を御待ちかと拝して、登山に積極的に取り組むことが大事である」(「大白法」令和三年三月一六日号)
 と述べ、法華講員を「不敬の御開扉」に駆り立てている。
 恐れ多くも戒壇の大御本尊様を営利の具とし奉り、無智な法華講員にかえって罪障を積ませる阿部の所行は言語道断である。
 本年の御大会式で浅井先生は
 「宗門は、学会にへつらって御遺命破壊に協力したにもかかわらず、学会と抗争に陥るや身延とも手を結び、今や戒壇の大御本尊を『営利の具』にし奉っている」
 と「雖近而不見」で大聖人様を忘れ奉った宗門の師敵対・無道心ぶりを痛烈に喝破されたが、広布前夜、第六天の魔王に誑かされて大聖人様の御眼を恐れる道念を完全に喪失した宗門の腐った実態は見るに堪えない。
 以上、阿部が仏法・世法ともに大罪を負っていることを述べた。かかる禿人がのうのうと「能化」を務めていること自体、低次元・腐敗堕落の現在の宗門を象徴するものといえる。
 宗門は不敬の御開扉を即時中止し、速やかに国立戒壇の正義を宣示しなければならない。(天皷)