謗法僧らと交歓する宗門の悍ましき実態

世相閻魔帳66「顕正新聞」令和5年3月15日号

 前回の本コラムでは、宗門が仏敵・身延派(邪宗日蓮宗)と誼を通じている一例として、身延派に劣等感を懐く早瀬日如管長がその猿真似よろしく発足させた「日蓮正宗教学研鑽所」なる宗門の研究機関に所属している堀部正円や長倉信祐らが、広宣流布とはかけ離れた衒学的な研究に耽り、それを日蓮宗宗務院(東京都池上)・立正大学身延山大学三者持ち回りで毎年開催される身延派の学術大会「日蓮宗教学研究発表大会」で何度も発表していることを取り上げた。
 この日蓮正宗教学研鑽所の活動実態を見れば、現在の宗門の禿人どもに戒壇の大御本尊様への信が無いことがよく分かる。
 そもそも日蓮正宗教学研鑽所は平成24年、早瀬管長が「伝統法義の護持宣揚、教学の振興および布教の進展に必要な研鑚をおこなう」という目的で設立したものだが、ある宗門僧侶によれば、その「論文・研鑽ノート・活動報告」は「凡愚の拙僧には難解難入ゆえ高度な研鑚内容には理解度が追いつかず」というほど難解らしい。
 こんな自己満足でしかない研究をしたところで広宣流布が進むのか。ましてや戒壇の大御本尊様の敵である身延派と仲良く研究発表をしているのだから、何をか言わんやだ。

あらゆる邪宗の学術大会へ

 実は「日蓮正宗教学研鑽所」に所属している宗門僧侶らは身延派の大会のみならず、様々な邪宗がその関係施設で開催するおぞましい学術大会等に積極的に参加し、そこで邪宗関係者を破折するわけでもなく、彼らと親交を重ねているのだ。
 日蓮正宗教学研鑽所の公式サイトから長倉信祐が参加した学術大会を幾つか拾ってみる。
 平成25年6月1日、駒沢女子大学曹洞宗系)で開催された「印度学宗教学の研究に関係ある団体及び個人の研究上の連絡を図り、その発達普及を期する」ことを目的とする「印度学宗教学会」の第55回学術大会。
 同年10月25日、立正大学(身延派)で開催された「第66回日蓮宗教学研究発表大会」。
 平成26年5月31日、「21世紀の真言宗をになう寺院後継者を心を込めて育成」などと謳う種智院大学真言宗系)で開催された「第56回印度学宗教学術大会」。
 同年11月8日、叡山学院(天台宗の僧侶養成機関)で開催された「第56回天台宗教学大会」。
 平成27年6月17日、叡山学院で開催された「平成27年度叡山学会」。
 同年9月5日、創価大学(東京都八王子市)で開催された「日本宗教学会第74回学術大会」(日蓮正宗教学研鑽所に所属する横山雄玉も同大会で発表)。
 同月20日、高野山大学高野山真言宗系)で開催された「日本印度学仏教学会第66回学術大会」。
 同年11月6日、日蓮宗宗務院(東京都池上)で開催された「第68回日蓮宗教学研究発表大会」。
 平成28年11月11日、叡山学院で開催された「第58回天台宗教学大会」。
 同年12月3日、「日本仏教教育学会」(浄土宗・天台宗真言宗豊山派真言宗智山派時宗の連合大学である大正大学の名誉教授が代表者)の第25回学術大会。
 平成30年6月2日、「富士学会」(元立正大学教授・立正大学名誉教授・富士山本宮浅間大社宮司らが役員に連なり、長倉自身も評議員)の春季学術大会。
 令和元年9月8日、佛教大学(浄土宗系)で開催された「日本印度学仏教学会第70回学術大会」等々、挙げ始めるとキリがないのでこの辺にしておく。
 身延派のほか念仏・真言・禅と邪宗をほぼ網羅していることには唖然とする。凡そ真っ当な信心があれば、このような汚らわしい邪宗関係者らと無邪気に発表することなど出来るはずがない。

創価大学の学術大会では

 特に看過できないのは平成27年9月5日、創価大学で開催された「日本宗教学会第74回学術大会」で長倉と横山雄玉(日蓮正宗教学研鑽所々員)が発表していたことだ。
 実は長倉らが創価大学にノコノコと出向いて研究発表をしたこの日、もともと宗門僧侶でありながら親鸞に傾倒して僧籍を返上し、現在、邪宗の坊主らが発起人として名を連ねる「法華仏教研究会」の主宰者である花野充道、そして創価大学教授・教学部顧問(当時)の宮田幸一らも発表をしていた。
 しかも宮田の発表内容は、あろうことか学会が犯した「極限の大謗法」を正当化し、戒壇の大御本尊様に対し奉る大悪言を言い放ち、重要御書を偽書扱いし、大聖人様の御振舞いを愚弄した挙句、大聖人様ではなく釈尊を本仏とすることを提唱するという余りにおぞましく許し難いものだった。
 宮田がそうした発言をする度に、身延派関係者等もいた会場内からはドッと笑い声が上がっていたが、かような仏敵どもと平然と交流できる長倉や横山には戒壇の大御本尊様への信心が全く無い。
 ちなみに「日本宗教学会第74回学術大会」のプログラム表を見ると、長倉の肩書は「日蓮正宗教学研鑽所」だが、横山の肩書はなぜか「佛教大」になっている。
 どうやら横山は対外的には、釈尊法然(浄土宗の開祖)に共通する生き方と考え方なるものを建学の理念として掲げる佛教大学の関係者の肩書きで活動していたらしい。
 こうした長倉らの所行は、「天台沙門・日昭」などと名乗り、念仏・真言の邪法の僧らと肩を並べて祈祷していた五老僧のそれを彷彿とする。
 日興上人の「謗法と同座すべからず、与同罪を恐るべき事」との御遺誡に背く堕落を恥じよ。

口先だけの早瀬管長

 早瀬管長は昨年8月に本山で開催された「法華講連合会第58回総会」で
 「私どもは改めて正法正義を破壊しようとする邪義邪宗の謗法を見ながら知りながら、黙過して折伏もしなければ成仏は思いもよらないとの仰せをしっかりと受け止めていかなければなりません。……謗法に対して破折もせず、そのまま放置しておくことほど恐ろしいことはありません。したがって、私どもは、大聖人様の仰せのままに謗法厳誡・折伏正規の宗是を厳守し、講中の一人ひとりがしっかりと折伏を行じていくことが、いかに大事なことであるかを知らなければなりません」
 などと宣って法華講員に発破をかけていた。
 このような立派な御託を並べるのであれば、なぜ池田大作正本堂の誑惑をなした時に早瀬管長ならびに宗門僧侶は呵責しなかったのか。なぜ本門戒壇の大御本尊を捨て奉った学会の「極限の大謗法」を徹底的に責めないのかと言いたい。日蓮正宗教学研鑽所に所属する謗法同座の禿人どもについても即刻処分したらどうか。
 以上に示した日蓮正宗教学研鑽所の禿人どもの活動実態は、まさに宗門の腐敗堕落を如実に表していると言えよう。

幼稚極まる宗門僧俗

 余談だが、宗門では積極的に活動している法華講員ですら朝夕の勤行をまともにしていないと聞く。ために「唱題表」なるものを利用して法華講員に勤行の実践を促しているというのだ。
 唱題表とは、法華講員が各自で唱題する時間を決め、それを達成したら唱題表の絵に色を塗り、全部の絵を塗りつぶすことを目標とするものだが、要するに幼児の知育教材である「目標達成用マス目塗り絵」(「あいさつする」「おうちのてつだいをする」等々の目標が記載され、達成できたらマス目に色を塗るもの)と大差ない。
 そんな幼稚なシロモノを宗門では法華講連合会の機関紙「大白法」に恥ずかしげもなく掲載し、「毎日勤行を行うこと、唱題することも目標に入れましょう」とも付記している。宗門僧俗のレベルの低さには目眩がする。
 そういえば「大白法」令和5年1月1日号に掲載されていた八木日照(総監)、佐藤日学(主任理事)、阿部日明(布教部長)、水島日叡(教学部長)、関野洋夫(法華講連合会委員長)及び矢澤正人(法華講連合会副委員長)という宗門僧俗を代表する面々で行われた「新春座談会」では、矢澤が次のような発言をしていた。
 「信頼関係が十分でないと、どんなにお話をしても相手の心に入っていきません。この信頼関係の構築には、ふだんからのコミュニケーションが大事ですが、コミュニケーションとは単に話の内容だけでなく、ふだんの振舞いだと思うのです。例えば日頃の挨拶です。お寺の中で、あるいは職場や学校、そして家庭の中での挨拶はとても大切です」(「大白法」令和5年1月1日号)と。
 ごもっともな話ではあるが、これが宗門僧俗を代表する面々で行われた「新春座談会」だとすると呆れてものも言えない。脳内がお花畑のような輩がオママゴトをしているのが宗門の実情なのである。
 いずれにせよ、宗門は御遺命違背の大罪を大聖人様に謝し奉った上で真摯に出直さなければいけない。(天皷)

身延派と誼を通じる宗門の腐敗堕落

世相閻魔帳65「顕正新聞」令和5年3月5日号

 かつて浅井先生は御遺命破壊の元凶たる池田大作、そして池田に諂った細井日達・阿部日顕、さらにこの二人の貫首に取り入った「寄生虫」とも言うべき山崎正友(元学会顧問弁護士。学会を造反した後は妙観講員)と大草一男(妙観講々頭)の五人の名を挙げ
 「この五人は、第六天の魔王に、戒壇の大御本尊様への信を抜き取られてしまったのである。大御本尊様への信を失えば、御遺命の国立戒壇を捨てることは当然。これがこのたびの『御遺命破壊』の本質である
 と指導下さり、その中で宗門が対学会抗争を有利に進めるために仏敵・身延派(邪宗日蓮宗)と連携した謗法与同を指弾された。
 宗門と身延派の交流は、大草の手引きで宗門に寝返った山崎が身延派との連携に力を入れたことで活発化していった。
 この山崎正友という男は、平成6年12月6日、身延派・京浜教区教化研究会議に出席し、悪書「板本尊偽作論」を持ち出して身延派坊主どもに〝戒壇の大御本尊を攻撃せよ〟と嗾けた信心の欠片もない輩である。

身延僧を大石寺に招待

 平成6年11月5日、日蓮宗身延派の総本山・久遠寺内の志摩坊住職で山梨県第一部布教師会長でもある佐藤順映以下8人の身延僧が大石寺を参拝した。
 一行を懇ろに正本堂などの山内施設に案内したのは大石寺理事・理境坊住職・妙観講指導教師の小川只道だった。無論、小川が独断でこのようなことを行える筈がなく、阿部日顕の承諾を得ていたことは言うまでもない。
 後日に佐藤順映は「大石寺研修参拝記~他宗には門戸開かぬ大石寺に柔軟性」なる記事を「布教師会報」に公表したが、その中に次の記述がある。
 「時の推移とは云え過去頑迷なまでに他宗には門戸を開かなかった大石寺が、堂内外の案内に応じたという変化を我々は機敏にとらえ、柔軟な姿勢に最大限の評価を下し、更に日蓮門下の一員と云う連帯感の醸成に陰に陽に働きかける絶好の機と思うが如何であろうか。
 懇切なる案内をしてくれた教師から、ほどなく一通の礼状が届いた。
 〝皆様の暖かなお心に触れ、外はめっきり寒くなっていたにも拘わらず、暖かな気持ちで御案内申し上げることができましたことを感謝しております〟と。
 察するに今置かれている大石寺の立場を鮮明に表しているものと理解するがうがち過ぎだろうか」と。
 他宗に対する大石寺の姿勢が従前と様変わりし、また大石寺理事の小川只道から懇ろなる礼状まで届いたことに佐藤順映は驚いているのである。
 それにしても、仏敵に対し「皆様の暖かなお心に触れ、……暖かな気持ちで御案内申し上げることができ」たことを「感謝」するとは何事か。これこそ「仏法中怨」の誡めに背き、日興上人の身延離山の大精神を蹂躙する許し難き所行であり、腐敗堕落の極というべきである。
 また平成7年6月6日には、身延派管長に就任する直前の田中日淳の一行32人が大石寺を参拝した。
 この時は能化の高野日海が袈裟衣を着けた正装で丁重に出迎え、正本堂をはじめ山内をくまなく案内し、一行を蓮葉庵で手厚くもてなした。
 実は同月24日、国際正法協会という邪教のシンポジウムで登壇した山崎正友は「6月6日に御法主上人(※阿部日顕のこと)にお目通りし、ねんごろに懇談した。今後のことも種々語り合った」と明かし、概ね〝大石寺日蓮宗の僧侶が見学に来た。謗法として追い返すようなことはせず、丁重に迎えた。与同罪と言わずに、もっと広く皆と一緒にやることが大事だ〟と述べたという。
 つまり田中日淳一行が大石寺を参拝したその日、阿部日顕は身延との関係について山崎正友と謀議をこらしていたのだ。この時、山崎正友は妙観講員であるから、講頭の大草一男もこの事実を知っていたと窺われる。
 いずれにせよ、この頃より宗門と身延の交流が頻繁に行われ、宗門僧俗も誰憚ることなく日蓮宗寺院を訪れるようになった。
 主だったものを記す。
 平成7年3月12日、久成坊住職・関快道は20数人の法華講員を率いて千葉の誕生寺・清澄寺等の日蓮宗寺院を巡った。
 平成7年7月3日、富士学林大学科の宗門僧侶が研修旅行で鶴岡八幡宮・竜口寺・安国論寺等を見学。
 平成7年8月20日、宗門の法華講総講頭・柳沢喜惣次が、阿部日顕の息子・信彰(宗門能化・布教部長・常在寺住職の阿部日明)が住職を務める大修寺の法華講員約20人を率いて身延山久遠寺に参詣。
 平成13年8月7日、大石寺所化20人が「史跡研修」と称して身延派の北山本門寺を訪れ、本堂で唱題、等々。

日蓮正宗教学研鑽所」の謗法与同

 そして宗門と身延派の交流は今も行われている。
 あまり知られていないが、宗門には「伝統法義の護持宣揚、教学の振興および布教の進展に必要な研鑚」を目的として平成24年に設立された「日蓮正宗教学研鑽所」なる研究機関のようなものがある。そこに所属している堀部正円や長倉信祐などの宗門僧侶の言動は目を疑うばかりだ。
 あろうことか、堀部らは広宣流布とはかけ離れた衒学的な研究に耽り、それを日蓮宗宗務院(東京都池上)・立正大学身延山大学三者持ち回りで毎年開催される身延派の学術大会「日蓮宗教学研究発表大会」(総裁は身延派管長で、他の大会役員も全て身延派関係者)で何度も発表しているのだ。
 しかも日蓮正宗教学研鑽所の公式サイトは「日蓮宗宗務院(東京都池上)で開催される、第68回日蓮宗教学研究発表大会にて、所属の研鑚員より以下の発表があります。……」(平成27年11月3日掲載)と謗法の本拠地にノコノコと赴き、研究発表を行うことを誇らしげに堂々と宣伝しているから唖然とする。
 ちなみに立正大学仏教学会の機関誌「大崎学報」(令和4年3月号)には、身延派関係者の論文とともに堀部の論文が掲載されている。
 同論文の末尾には「都守基一氏より常円寺日蓮仏教研究所所蔵の日柔本録内二冊、録外四冊をお借りする機会に恵まれた。……都守氏に謹んで御礼申し上げたい。本稿執筆の後押しをして下さった安中尚史先生、閲覧等事務で種々お世話になった神田大輝先生にも感謝申し上げる」などと謝辞が掲載されているから呆れるばかりだ。都守らは身延派坊主ないし立正大学の教授ではないか。
 また堀部も発表を行った「第70回日蓮宗教学研究発表大会」(平成29年11月)では、身延派坊主・水谷進良が「堅樹院日寛教学の一考察」なる発表を行っているが、この水谷は日寛上人の教学を否定しているばかりか、「本因妙抄」「百六箇抄」等の相伝書について「偽疑が濃厚」との悪言を吐いている悪僧である。

身延派は「戒壇の大御本尊様の敵」

 今さら言うまでもないが、身延派が戒壇の大御本尊様を否定する「仏敵」「大謗法の徒」であることは身延派坊主で立正大学助教授の安永弁哲が書いた悪書「板本尊偽作論」を見れば否定の余地などない。
 かかる悪書は恐れ多くも戒壇の大御本尊様に対し奉りデタラメの限りを尽くし、捏造に捏造を重ねて書き殴り、日目上人の崇高なる垂井での御遷化を「垂井で野垂れ死にした」などと書いた下劣極まるものだ。
 これら「戒壇の大御本尊様の敵」である大謗法の徒を呵責もせず、むしろ親しく付き合い仲良く研究発表ができること自体、宗門僧侶には戒壇の大御本尊様への信心の欠片もない証左だ。もはや宗門僧侶にとって、身延派坊主は「仏敵」ではなく「同業者」「お友達」なのだろう。

身延派の奸計

 余談だが令和元年9月16日、身延派は〝信徒減少で食っていけなくなってきた苦境の打破〟のため、「共栄運動」なる計画を始動させた。
 身延派は「世界・日本の仏教徒と共に栄える」「題目系教団と共に栄える」を旗印に、「各宗各教団との連携」「門下連合・題目系教団とのさらなる交流」を図るなど、「あらゆる手段」を用いて最終的に「お題目と法華経の聖地として全世界に認知される事」を目指すとしている。
 つまり身延派は生存戦略として同じく窮状に喘ぐ「題目系教団」に協力関係を呼びかけ、自らの傘下に取り込むことを目論んでいるように窺われる。
 恐らく宗門僧侶には身延派の奸計など眼中にないだろう。
 所詮、戒壇の大御本尊様への信なき職業僧侶には、第六天の魔王に対する用心など微塵もないのだ。だからこそ、天魔その身に入る池田大作に諂い、唯々諾々と御遺命を売り渡し、今や戒壇の大御本尊様を「営利の具」として、戒壇の大御本尊様に害意を懐く悪人にその隙を与える「不敬の御開扉」を強行できるのである。
 邪な奸計を巡らす身延と同業者意識で誼を通じる宗門の禿人どもの度し難い無道心、馬鹿さ加減は言語に絶する。
 就職のために出家した「法師の皮を著たる畜生」「法師と云う名字をぬすめる盗人」は速やかに還俗すべきである。(天皷)

化けの皮が剥がれた自称「国際政治学者」三浦瑠麗

世相閻魔帳64「顕正新聞」令和5年2月25日号

 東京地検特捜部は本年1月19日、自称「国際政治学者」三浦瑠麗の夫・三浦清志が代表を務める太陽光発電関連の事業を行う会社「トライベイキャピタル」の家宅捜索を実施した。同社には太陽光発電事業への出資を名目に約10億円を詐取した疑いがあるという。
 警察ではなく特捜部(検察)がわざわざ本件を捜査している理由・狙いは「太陽光発電利権の闇に切り込むため」との見方が有力のようだ。
 すなわち太陽光発電施設は福島原発事故後、再生可能エネルギーを普及させることを目的として創設された制度「FIT」(固定価格買取制度)によって増加した。
 株式投資とは異なり、市場の影響を受けずに確実な利益を得られる事業として注目されたのだが、太陽光発電事業を始めるためにはパネルを設置する広大な土地(及びそれを取得するための巨額資金)は勿論、各種許認可を得る必要がある。
 そこに胡散臭い連中が目をつけ、高値で権利の売買をしたり政治家にカネを流したりという疑惑が浮上していたほか、実際に太陽光発電の用地取得を巡ってトラブルも発生していた。こうした闇の部分に特捜部が切り込もうとしている、というわけだ。
 無論、太陽光発電そのものは悪いものではない。そこに群がる魑魅魍魎が暗躍していることが問題なのだ。
 特捜部が利権に群がる汚い連中を締め上げることに期待したい。

三浦瑠麗とは

 三浦は数多くのテレビ番組・新聞・雑誌等のマスメディアで安倍・菅両政権を露骨に持ち上げ、或いは擁護し、お茶の間に「苦笑」「苛立ち」「嫌悪感」を惜しみなく提供していた御仁だ。
 ために三浦がAmazonプライムのCMに出演した際には、日本では珍しく「解約運動」「不買運動」が巻き起こり、瞬く間に同CMは放送されなくなった。
 やたらと上から目線・偉そう・話が長くて分かりにくいと評判の三浦の人物像を知るには同人の過去の発言を確認するのが手っ取り早い。
 三浦は森友事件に関する安倍晋三の国会答弁が原因で近畿財務局の赤木俊夫氏が公文書改ざんという犯罪を強要されて自死に追い込まれた件に関し、実際に自殺者が出ているにもかかわらず、安倍を擁護するために「人が死ぬほどの問題じゃない」と極めて冷酷な発言をして多くの人の神経を逆なでした。
 新型コロナ対策として安倍が500億円以上かけて「1世帯に布マスク(アベノマスク)2枚配布」を打ち出した際、三浦は「布マスクうちはありがたいですよ(中略)郵便を利用してプッシュ型支援をやったのは画期的だから、引き続き他の経済対策も頑張って下さい」と涙ぐましいまでに安倍を応援した。
 余談だが、三浦はテレビ番組で安倍の国葬を支持する理由を述べる中で「大喪の礼」を「〝たいも〟のれい」と読み間違えた。「村八分」という言葉の意味も誤って説明していたこともある。三浦の日本語能力は少なくとも学者のそれではない。

統一教会問題を巡る異常な言動

 率直に言って三浦は冷酷かつ非常識なバカなのだが、それが顕著に表れていたのが「反社会的邪教集団」「反日カルト」たる統一教会の問題に関する言動の数々だろう。
 安倍を殺害した山上徹也の家庭が統一教会に財産を収奪されて崩壊した件につき、あろうことか三浦は「たくさんあった財産が無くなったっていうのは、そんなに同情すべきか(中略)競馬でスッたって同じじゃないですか」「合法な活動で家庭が崩壊するケースはいっぱいあるのに、なぜ宗教法人(だと問題)になるか」と言い放った。
 三浦の狙いは、日本の信者を洗脳して財産を根こそぎ奪う「統一教会の反社会的な手口による被害」と「賭博の負け」という明らかに異質な事柄を同列に扱い、統一教会問題を矮小化することにあったと思われる。
 なぜ三浦がもともと低い自身の評判をどん底に落としてまで統一教会を擁護するのか訝しく思っていたところ、先般の特捜部の家宅捜索後、三浦の夫の弁護士が「統一教会の顧問弁護士」で現役信者と言われている福本修也と判明したことで漸くその謎が解けた。
 何てことはない。三浦は自身の夫が統一教会関係者の世話になっていたのだ。だからこそ三浦は統一教会を擁護していたと言えそうだ。
 その後、三浦は慌てて「別の弁護士に担当を代わっていただく」「私としましては、旧統一教会による霊感商法等の活動を一切容認するものではありません」と発表したが、つい先日まで統一教会の反社会的な手口による被害を「競馬でスッたって同じ」「なぜ宗教法人(だと問題)になるか」と言っていたのは他ならぬ三浦だ。これを御都合主義という。

利益誘導の疑い

 このような三浦が政権ヨイショの見返りかは知らないが、安倍・菅両政権で国の政策決定にかかわる「未来投資会議」や「成長戦略会議」等の政策会議に民間議員(有識者)として名を連ねていたからクラクラする。
 だが問題はそれだけにとどまらない。三浦は政策会議の場で太陽光発電推進に関する発言を繰り返し、また令和3年4月12日に行われた「成長戦略会議(第9回)」では「グリーン資産への証券投資」(グリーンボンドへの投資等)を提言していた。
 冒頭で述べたとおり、三浦の夫のビジネスは太陽光発電事業だ。つまり三浦の提言を政策に反映すると三浦の夫が儲かりやすくなる。実際、三浦の夫の会社は三浦の前記提言後、早速グリーンボンドの発売を発表したというではないか。
 要するに、三浦は政府会議において公平中立であるべき民間議員の立場でありながら、その実、夫の会社の広告塔としてビジネスの宣伝・売り込みを行うという「利益誘導」「ステルスマーケティング」(それが宣伝と気づかれぬよう宣伝すること)に及んでいた疑惑があるのだ。
 この一事で三浦は「言論人失格」と言わねばならない。

三浦夫妻は実質一体

 マスコミは敢えて報じていないが、今般、特捜部が家宅捜索を実施した三浦の夫の会社(トライベイキャピタル)の所在地は、三浦が代表を務める会社「化け猫…」もとい、「山猫総合研究所」の所在地と同一であり、両社は同じビルの同じフロアでほぼ全てのスペースを共有している。
 また三浦は過去に「私たち夫婦って、その経営を通じてパートナーシップを結んでいるわけですね。お互いからすれば、そのパートナーシップの方が婚姻届の紙1枚よりよっぽど重い」「お互いの会社の株をほぼ半々で持ち合っている」と述べ、夫との一体性を強調していた。
 しかるに姑息な三浦は家宅捜索後「夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ない」と二枚舌を使った。三浦の言い分を無批判で垂れ流しているマスコミも情けない。

夫の怪しい交友関係

 加えて一部の情報誌等によると、三浦の夫は「令和の政商」や「菅と二階を操る男」と呼ばれている大樹総研の会長・矢島義也(本名は義成)をはじめ相当な曲者たちと繋がっているらしい。
 またトライベイキャピタルの所在地には、他にも数多くの会社等が登記簿上存在している。それらを掘り下げると実に様々な団体や人物の名前が芋づる式に出てくる。
 例えば「和歌山観光開発」。同社の代表は松井一郎大阪市長日本維新の会顧問)の政治団体の会計責任者を務める中川廣次だ。三浦が橋下徹との共演が多く、現在も大阪維新の会の公認候補者の選考委員を務めていることも頷ける。
 他には既に閉鎖されている「一般社団法人エネルギー安全保障研究所」(三浦の夫が代表理事、三浦の妹が理事を務めていた)。
 同法人のかつての所在地は、昨年3月に詐欺で得た暗号資産を現金化したとして組織犯罪処罰法違反の容疑で逮捕された「佐藤尚」が代表を務める再生エネルギー事業関連会社「GOLDEN RUSH」の所在地と同一だった。三浦の夫が反社紛いの佐藤と繋がっていた可能性もありそうだ。
 政府やマスメディアは、かような夫と実質一体の三浦瑠麗を重用してきたのだ。猛省すべきだろう。
 このような、いかがわしい輩ばかりが跳梁跋扈している日本には暗澹たる思いしか湧かない。全日本人は
 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」
 との重大聖語を叫ばれる浅井先生の諫暁の師子吼に早くめざめなければいけない。(天皷)

躍起になって墓穴を掘る大草一党

世相閻魔帳63「顕正新聞」令和5年2月15日号

 躍起になって反論するほど墓穴を掘る大草一党の醜態は目も当てられない。
 「顕正新聞」(本年1月5日号)に掲載された本コラム「自称『80万体勢』を未だに達成していない宗門の謎」では、早瀬管長が令和3年元旦に達成を宣言した「80万体勢」なるものが、その1年後の令和3年末になっても未だに達成されていない謎と、その間に信者数がわずか「7200人」しか増えていない事実を指摘した。
 よせばいいのに阿部日顕直属の謀略部隊「妙観講」の講頭・大草一男が編集や発行に関与する宗門謀略紙「慧妙」(本年1月16日号)は、ムキになって本コラムへの余計な反論を試みた結果、取り返しがつかない墓穴を掘ってしまった。
 どういうことかと言えば、大講頭を解任されて点数稼ぎ・汚名返上に躍起になっている大草とその一党は、早瀬管長の自称「80万体勢」が虚構であることを見事なまでに決定づけてしまったのだ。

「躍起」と揮毫した早瀬管長

 そういえば「慧妙」(本年1月1日号)の一面には早瀬管長が揮毫した「躍起」という大きな悪筆が踊っていたが、これは一般的に「焦ってむきになること。また、そのさま」(デジタル大辞泉)という意味で使われる。早瀬管長は皮肉を込めて大草の心理を言い表したのかもしれない。
 御遺命違背の大罰で悩乱する大草が頭破七分となったのか、それとも大講頭を解任されたことへの意趣返しなのかは知らないが、いずれにせよ早瀬管長にしてみれば「いつも余計なことをやらかす〝宗門の面汚し〟の大草は引っ込んでろ!」と憤懣やるかたないところだろう。その心中、察するに余りある。

大ウソが前提の反論

 前置きが長くなったが、「顕正新聞」(本年1月5日号)の本コラムに対して「慧妙」(本年1月16日号)は次のように反論した。
 「宗教年鑑』に載っている信徒数は、日本在住の信徒数のみであり、本宗が達成したと宣言した『八十万人』とは、国内法華講折伏によって達成した講員数で、そこには(国内法華講の所属だが)海外に居住している講員も含んだ数である。そして、その合計が八十万を大きく上回ったのである」と。
 要するに〝「宗教年鑑」の数字は日本在住の信者数であり、妙観講のインド・ネパールにおける勧誘成果等(海外居住の妙観講員)は含まれていない。よって「宗教年鑑」の数字に海外居住の信者を加えれば「80万」を上回る〟と言いたいらしい。
 令和3年の年間勧誘数がわずか「7200人」だったという小恥ずかしい事実を敢えてスルーするところが大草一党らしいが、そもそも反論の体をなしていない愚論を弄し、却って自称「80万体勢」を真っ向から否定する珍説を開陳してしまうところは脱帽するばかりだ。

数字が合わない

 では「慧妙」の珍説をもとに自称「80万体勢」を検証してみたい。
 宗門(慶祝記念局)は「80万体勢」達成宣言後の通達で次のように発表している。
 「このたびの総計数には、理境坊妙観講支部折伏によるネパール国在住信徒等が含まれます」(令和3年1月5日付け)
 「本日までの最終集計の結果、日本国内全寺院・教会(支部)の所属信徒数が、八十三万七千八百余人となりました」(令和3年2月15日付け)と。
 「慧妙」の珍説、すなわち〝「宗教年鑑」の数字は日本在住の信者数であり、インド・ネパール在住の妙観講員等は含まれていない〟を前提にすると、「最終集計の結果」から「妙観講支部折伏によるネパール国在住信徒等」を引いた数が純然たる「日本在住の信徒数」ということになり、「宗教年鑑」にはその数字が記載されていなければならない。
 一昨年、大草は法華講連合会機関紙「大白法」(令和3年3月16日号)に寄稿し、例のインド・ネパール等で「約十万名」を勧誘したことをこれみよがしに自慢していた。この数字を「最終集計の結果」(83万7800余人)から差し引くと「約73万人」になる。
 しかし「宗教年鑑」(令和3年版)には約73万ではなく「78万2300人」と記載されている。「慧妙」の珍説を前提にすると数字が全く合わないのだ。

別の数字を見ても

 別の角度からも見てみたい。「宗教年鑑」(令和2年版)には、令和元年12月31日時点における宗門の信者数は「77万1200人」と記載されている。
 この年(令和元年)の4月28日、大草は本山で開催された「妙観講第41回総会」の挨拶で、「(インド・ネパールの)両国合わせて八万五千人以上の人々が御授戒を受けるに至った」と宣っていた(「妙観」令和元年5月20日号)。
 ここでも「慧妙」の珍説(「宗教年鑑」の数字は日本在住の信者数であり、インド・ネパール在住の妙観講員等は含まれていない)を前提にすると、宗門の信者数は令和元年末に「85万6200人」以上となってしまい、宗門は令和元年の時点で既に「80万」を大突破していたことになる。
 しかし早瀬管長は令和2年元旦に「80万体勢」の達成を宣言していない。そればかりか早瀬管長は
 「今、宗門はいよいよ一年余に迫った宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢の構築へ向けて、僧俗一致・異体同心の団結をもって、力強く前進をしております」
 と未だ「80万体勢」が達成できていない旨を述べている。
 このように「慧妙」の珍説を前提にすると明らかに辻褄が合わず、説明がつかなくなる。
 いずれにしても、今般、大草一党は躍起になって小学生が咄嗟に考えたような見え透いたウソを「慧妙」に公表したことで、早瀬管長の「80万体勢」達成宣言が完全なる虚構であったことを決定づけてしまった。
 自分の首を絞め続け、勝手に瀕死の状態に陥る大草一党の姿はもはや滑稽という他ない。

断末魔の苦しみ

 なお「慧妙」は本コラムが「週刊ダイヤモンド」(平成30年3月24日号)の「信者数激減で苦しむ日蓮正宗」という記事を一部引用して宗門の困窮ぶりについて述べたことにも噛み付いているが、その意味不明な釈明によって宗門の容易ならざる窮状を自ら晒してしまっているから片腹痛い。いわく
 「学会を破門する以前の本宗は、六百ヶ寺のうち法華講を持っていたのは二百ヶ寺に過ぎず、学会の意向で右にも左にも突き動かされる、きわめて脆弱な体勢であった
 「今はまだ生みの苦しみで、護持していくことに精一杯な寺院講中があるとはいえ、日蓮正宗は全寺院を外護する盤石な体勢を調えつつあるのである」と。
 宗門が学会を破門したのは平成3年だ。それから現在に至るまでの30年以上にわたり宗門は「生みの苦しみ」を味わっているのだそうだ。
 結局「慧妙」は長年にわたりオママゴトを続けてきた宗門が自称する「80万体勢」なるものが有名無実であることを自認してしまっているのだから理解に苦しむ。
 新年早々、総監の八木日照は「折伏誓願目標完遂への道程は厳しい戦いを強いられました」(「大日蓮」令和5年1月号)と述べ、法華講連合会委員長の関野洋夫も「ここ三年、コロナ禍もあってか、法華講全体としても折伏の進捗は低迷していました」(「大白法」令和5年1月1日号)と泣き言を言っていることからも、宗門の深刻な凋落ぶりが窺われる。
 老婆心ながら大草一党に教えておく。年々衰退の一途を辿る宗門の窮状は「生みの苦しみ」などではない。御遺命破壊に加担した無道心の禿人どもの「断末魔の苦しみ」であり、大罰そのものなのである。(天皷)

「法華講大講頭」を解任されお払い箱の大草一男

世相閻魔帳62「顕正新聞」令和5年2月5日号

 阿部日顕直属の謀略部隊「妙観講」の講頭・大草一男が法華講の本部役員である「大講頭」の職をこっそり解任されていた。
 いくら無道心で非常識な宗門といえども、大草のような仏法・世法ともに問題だらけの輩を全信徒を代表する立場の大講頭にいつまでも置いておくわけにはいかないと漸く判断したのだろう。
 大草は平成16年に当時管長だった阿部日顕によって大講頭に任命された。この職は心身の故障等の事由がない限り再任されるのが慣例で、これまで大草は5回も再任され続けてきたが、昨年3月の任期満了を以て、大草は大講頭に再任されなかったのだ。これ事実上の「解任」である。
 なお大草の大講頭解任の事実が際立たないようにするためか、大草以外の他の大講頭も再任されなかったという。そのため本年1月現在、宗門は大講頭不在の状態にある。
 もっとも、大草及びその一党がこれまでに犯した悪事を踏まえれば、その頭目である大草を法華講の本部役員から外すことは至極当然の対応と言え、特段驚くことでも評価すべきことでもない。
 むしろ、様々な悪事が露見してもなお大草を宗門から追放しない「悪人愛敬」の宗門執行部は大甘で救い難い。
 以下、大草及びその一党が犯した悪事を簡単に振り返る。

「カエリタマエ」捏造音声を喧伝

 大草一党の悪事の代表例と言えば、大草が編集・発行に関与している宗門謀略紙「慧妙」の公式サイト等で、浅井先生が逃げたように見せかけるために〝「カエリタマエ」捏造音声〟を先生の発言と謀って喧伝するという反社会的な行為に及んだことだろう。
 かかる悪辣な謀略に対し、顕正会側は音声分析の権威である専門家に鑑定を依頼し「事後的に合成されたものである」との鑑定結果を得られたことから、大草一党が喧伝している音声は捏造音声であると指摘した。
 すると追い詰められた大草及び妙観講は、事を有耶無耶にするために顕正会及びその関係者の提訴に踏み切った。
 しかし裁判所は「慧妙」が公開した音声(カエリタマエ)には「不自然な点がある」などと認定して大草らの主張を悉く排斥。一審(東京地方裁判所)・二審(東京高等裁判所)とも顕正会側の完全勝訴であった。
 性懲りもない大草らは最高裁判所まで争ってきたが、最高裁は昨年9月16日に大草らの申し立てを全て棄却し、顕正会側の勝訴判決が確定した。
 墓穴を掘ることが大草一党の十八番とはいえ、見事なまでの「自爆」ぶりである。

邪教の本尊を祀る

 仏法上の悪事も酷い。
 大草はネパールで開催された妙観講の行事で、己の目の前に〝障害を取り除き成功を授ける神〟として現地では事始めに礼拝される邪教ヒンズー教の本尊「ガネーシャ」の像を堂々と祀っていた。
 ちなみに大草は「招かれて行ったホテルにガネーシャの装飾品があった(後ろ向きだったので、その存在にすら気付いていなかった)」(「慧妙」令和5年1月16日号)などと愚にもつかぬ言い訳を未だに吐いているが、これまでに本コラムに掲載された証拠写真の数々を見れば「気付いていなかった」という大草の弁明がいかに幼稚なものか、誰でも容易に理解できよう。
 だいたい当該ホテルで開催されていたのは、現地妙観講の代表者や構成員らが参集した歴とした妙観講の行事(第1回ネパール全国大会)だ。参列者の胸に妙観講の講章が印刷された花徽章が付けられていることからも歴然である。
 にもかかわらず集会に参加した妙観講員は、大草を含め誰一人として、会場のほぼ中央の目立つ位置に邪教の本尊が祀られていることを咎めもせず、平然としている。信心の欠片もない大草にとっては邪教の本尊も平気の平左なのである。
 この一事を以てしても、「法華講員80万人体勢」に計上された現地妙観講員(自称・約10万人)の大半が、謗法を捨てて日蓮正宗に入信した自覚も無く、未だにヒンズー教を信仰している(ネパールでは8割以上の人がヒンズー教を信仰している)者たちであることは明らかだ。
 それもこれも大草一党が現地で勧誘する際、「御授戒」を「改宗」ではなく「祝福」と謀る〝デタラメ勧誘〟をしていたから当然である。

釈迦の絵像・仏像も祀る

 また大草はネパールの邪宗の大学(構内の至る所で釈迦の仏像等を祀っている)で邪宗団体後援の下、釈迦の絵像・仏像を祀りながら「法華経」について講義していた。
 かかる謗法与同についても大草は「折伏のために出向いた仏教大学に修行中の釈尊の絵らしきものがあったが、末法は大聖人の仏法でなくてはならぬことを説いた」(前記「慧妙」)などと、これまたすぐにバレるウソで誤魔化そうとしている。
 だが本コラムが令和3年夏から指摘しているとおり、ネパールの邪宗の大学の公式サイトは当日の大草の講義内容を次のように紹介している。
 「The vetaran Buddhist scholar from Japan named Khajuo Okusa delivered the discourse on Lotus Sutra in a series of lectures.」(※原文ママ。日本のベテラン仏教学者である大草一男は一連の講義で「法華経」について話した)と。
 妙観講本部で開催された会合で大草が「海外においては仏教を知らない人がいるので、他の宗教を認めつつ弘めていく摂受でよい」と堂々と述べていたことをみれば、釈迦の絵像・仏像を祀ったのは邪宗への執着を持つ現地の者の抵抗感を取り除くためであろうことは容易に想像でき、ゆえにその「講義」なるものも〝一切の謗法を捨てて日蓮大聖人の仏法に帰依せよ〟という「折伏」ではないことは明らかだ。

大草の指示に基づく妙観講員の暴行

 加えて大草は自ら提訴した裁判で、裁判所から〝大草が妙観講員に顕正会員への暴行等を指示していた〟と認定されてしまった。言わずもがな「暴行」は犯罪だ。
 このことは大草にとって不都合極まりないため、「慧妙」等では一切触れずにひた隠し、頬かむりを決め込んでいる。
 簡略に説明する。令和元年頃、大草の指示に基づいて妙観講員が顕正会員に対し迷惑行為や暴力行為等に及ぶ事件が相次いだ(有罪が確定した妙観講員もいる)。
 そこで顕正会側がこれら「社会的非難の対象」(判決文)と言うべき妙観講による謀略活動の実態を「顕正新聞」に掲載したところ、大草及び妙観講は「(暴行に及んだのは)妙観講とは無関係の人物」「妙観講では全く心当たりがない」などと提婆・倶伽利も腰を抜かすほどの虚言を弄し、それを前提に顕正会及びその関係者を提訴してきたのだ。
 しかし裁判所は妙観講員の暴行事件に関する顕正会側の主張は、いずれも「真実」であると認定し、それに反する大草らの主張を悉く排斥した。具体的には
 「原告妙観講員らによる被告顕正会員らに対する迷惑行為及び暴力行為が多数発生していたという摘示事実は真実であると認められる
 「原告らが布教活動と主張する行動の具体的な態様に照らし、これが顕正会員らに対する迷惑行為に当たることは明らか
 「迷惑行為及びそれがエスカレートしたものとしての暴力行為が原告ら(※大草及び妙観講)の少なくとも黙示の指示に基づくものであったことも推認することができ、この点についても真実性が認められる」等々。
 まさに大草にとっては踏んだり蹴ったりの判決と言える。
 往生際の悪い大草らはこの訴訟も最高裁判所まで争い続けたが、最高裁は昨年8月9日に大草らの申し立てを全て棄却した。
 妙観講員に顕正会員への暴行等を指示していた事実を裁判所に認定されてもなお、未だ平然と宗門に居座る大草の厚顔無恥は「異常」の一言に尽きる。

もはや用済みとなった大草

 以上のとおり、大草一党の悪事の数々は誰の目にも瞭然であり、言い逃れの余地など微塵も無い。
 早瀬管長にしてみれば「法華講員80万人体勢」の偽りの達成宣言が済んだ今、宗門の面汚しでしかない大草一党はもう用済みだろう。
 まして大草は早瀬管長の実父かつ師匠である早瀬日慈総監を悪辣な謀略で辞任に追い込んだ輩であり、早瀬管長にとっては「親の仇」だ。
 しかも大草一党は前記「慧妙」で「80万体勢」を未だに達成できていないことを指摘した本コラム(令和5年1月5日号)に余計な反論を試みたことで、〝致命的な墓穴〟を掘ってしまい、却って早瀬管長の「80万体勢」達成宣言が大ウソであることを決定づけてしまった(詳細は次号)。
 大草一党は宗内での「点数稼ぎ」のために顕正会を叩いたつもりが、その実、早瀬管長を背後からグッサリ刺してしまったのだ。
 いや、穿った見方をすれば、大講頭を解任された大草による早瀬管長への〝意趣返し〟とも思えなくもない。
 いずれにせよ大草を宗門追放するに足る材料は既に充分揃っている。「大講頭」を解任された「大悪党」の大草に引導が渡される日は近い。(天皷)