世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

幼稚極まる宗門の実態

世相閻魔帳90「顕正新聞」令和6年4月5日号

 前回の本コラムでは、信者の大幅減少で凋落の一途を辿っている日蓮正宗(宗門)の悲惨な実態や迷走ぶりを紹介した。
 ことに宗門の渉外部長・梅屋誠岳が住職を務める「久遠寺」(神奈川県横浜市)の「青年部座談会」において、大学生か新社会人くらいの年齢の信者数名と僧侶とで「仏道修行実践かるた」なるもので遊んでいたこと、また同かるたの低レベルの読み句に対し
 「宗門の余りの低次元・幼稚ぶりに呆れ果てた」
 「浅井先生の『広布最終段階に御奉公させて頂くのは、御遺命を守護し奉った顕正会以外には、断じてあるべくもない』とのご指導を強く実感した」
 との声が聞かれた。
 今回は、宗門末寺の中で比較的規模が大きいと言われている「応顕寺」(神奈川県横浜市)の実態を見てみたい。

応顕寺住職・早瀬道寧

 応顕寺の住職は早瀬道寧。察しの良い人は気付いたかもしれないが、早瀬日如管長の長男だ。
 他人の容姿についてとやかく言うのは趣味ではないが、道寧の顔写真を確認したところ「これが『法師の皮を著たる畜生』の姿か」と妙に納得した。
 信者の供養でよほど贅沢三昧をしているのか、「その体型で信者の前に出て僧侶として恥ずかしくないのか」とのツッコミを入れたくなるほど肉付きがよいのだ。
 少欲知足たるべき僧侶が生活習慣病になったら、それこそ物笑いの種になるから摂生に努めたほうがよい。

大聖人様の仏法を愚弄

 そんな道寧が住職を務める応顕寺は「お悩みを持つ方」に向けて、次のような文句で勧誘している。
 「日蓮大聖人の教えは、心の支え」「心が折れそうになったとき、また生きることが苦しくなったとき、大聖人の仏法がどれほど心の支えとなり、勇気が湧き力強く立ち上がれるか、今こそ信仰の重要性を認識するときです」等々。
 無智・無道心・無能の道寧は、大聖人様の仏法を「心の支え」などと極めて低次元なものに貶めて世に宣伝しているが、大聖人様の仏法は「心の支え」なのか。
 「心の支え」なら、他の邪教の教義を「心の支え」にする者もいれば、道徳的なことを「心の支え」にする者もあるであろう。信心とはそのような次元の話ではない。
 なぜ、不幸の根源が一切の謗法にあり、日蓮大聖人の下種仏法でしか一生成仏が叶わず、末法衆生は救われないことを堂々と言わないのか。
 大聖人様の仏法を愚弄する摧尊入卑にも程がある。恥を知れと言いたい。

機関紙「OKG」

 また応顕寺は「OKG」という名称の機関紙を発行している。下らぬ名称に溜息をつきながら、「OKG」の意味を〝「大きな顔でゴメンナサイ」か、それとも「オーケー御供養」か〟などとツラツラ考えてしまった。
 もし、寺院名のローマ字表記に因んでいるのならば、最後の一文字は「G」ではなく「J」だ。単に道寧の好物がTKG(卵かけごはん)で、それに準えたのかも知れないが。
 それはさて置き、この機関紙は応顕寺の活動実態を写真付きで報じている。
 ちなみに、かつて早瀬管長は
 「折伏は、難しくてできないのではなく、やらないからできないのです。厳しく言えば、怠けているからできないのであります。まさしく、『為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり』であります。……できない屁理屈を、あれこれ考えるのではなくして、どうしたら講中一結して折伏ができるかを真剣に考え、行動を起こすべきであります」(「大日蓮」平成29年7月号)
 などと営業ノルマ達成に血眼になる会社の上司よろしく末寺住職に発破をかけていた。
 そんな早瀬管長の長男が道寧である。ならば当然、道寧は管長の指導のまま、怠けることなく、どうしたら講中一結して勧誘ノルマを達成できるかを真剣に考えて行動を起こし、勧誘ノルマも当然のように達成するなど、他の末寺の模範となるような実績を残しているに違いない。おそらく他の末寺の住職や信者もそう思っていることだろう。
 そこで、この道寧が住職を務める応顕寺が令和5年にいかなる行動を起こしたのか、またその結果として勧誘ノルマを達成することができたのか、同年に発行された「OKG」の記述をそのまま引用し(※日本語表現や漢字の誤りはそのまま引用してある)、検証してみよう。

応顕寺の活動

 「唱題後、御住職(道寧)より一昨年昨年と折伏未達成と終わったが、本年こそは折伏誓願達成するよう、御指導を賜った」(2月号)
 「Iさんの発案で、今年の夢や目標をみんながカードに書き、ボードに貼った。来年開いたとき、実現できていますように」(3月号)
 「青年部主催折伏総合座談会が開催された。まず十界について、スクリーン上のマンガを通し、皆で学んだ」(4月号)
 「少年部育宝会お花見座談会が開催された。公園の原っぱでレジャーシートを引き、昼食をとりながら参加者皆で懇談を楽しんだ。……その後、公園の遊具コーナーに移動し、ブランコやすべり台を楽しんだ」(5月号)
 「応顕寺チャイルドデー(少年部・幼児向けのイベント)が開催された」「かんたんビンゴ 何がもらえるかな」「みんなでおどろう
ディズニーのダンス ジャンボリミッキー」(6月号)
 「応北方面主催折伏総合座談会が開催された。『人生の現時点でもっとやっておけば良かったこと』『もし人生が残り1年しか残されていなかったら何をしたいか』を各自アンケートに回答してふり返った。それを基に、グループに分かれて30分近くディスカッションをし……参加者皆で共有した」(7月号)
 「(道寧は)命がけの努力で折伏できないことはないと、『命がけの折伏』の大事を話された」「御講日の12:15から20~30分程度英語サポート教室を開いています。……青年部長までご連絡ください」(8月号)
 「『ブルーベリー摘み体験会』が開催された。……甘かったり、酸っぱかったり、わくわくしながら、食べ放題を楽しんだ」(9月号)
 「オープンテンプル午前の部 キッズサマーフェスが開催された。本堂にて読経唱題、御法話の後、客殿に移動し、いろいろな出し物を楽しみ、夏の思い出作り。同時に本堂にて育宝会懇談会。法統相続や悩みを話し合った。……最後にじゃんけん大会があり、賞品もたくさんで、会場は盛り上がった」(10月号)
 「『第1回福寿記念みんなのうた発表会』が開催された。本堂にて読経唱題、御法話の後、笑いたくさんありシルバー川柳クイズ。面白いイントロ当てクイズ。その後、各部によるみんなのうた発表があり、会場の皆も大いに盛り上がった。最後にみんなで『こんにちは赤ちゃん』を合唱し、御住職から御挨拶をいただき、……閉会した」(11月号)
 「第2回ダフェ(ネパールの国鳥のこと)大会が、大盛況の元、執り行われた」(※御宝前でネパール国歌斉唱、ネパールダンス、ベリーダンス、クイズ「知ってる?ネパールのこと」等々を実施した写真が掲載されている)(12月号)

末期症状を呈する宗門

 このように、早瀬道寧ら応顕寺の面々は、どうしたら講中一結して折伏ができるかを真剣に考え、行動を起こしたらしい。
 しかしその結果が「ブルーベリー摘み体験会」「シルバー川柳クイズ」「面白いイントロ当てクイズ」といった「遊戯雑談」なのだから、そのアホさ加減は救いようがない。
 ちなみに「OKG」(令和6年2月号)には「1/1(月・祝)……御住職より御指導を賜った。もうコロナを言い訳にすることなく、今年こそ折伏目標完遂していかなければならないと、幹部全員に向けて、強く激励された」と記載されていた。応顕寺は令和5年も勧誘ノルマを達成できなかったようだ。「さもありなん」である。
 参考までに応顕寺副講頭の「新年挨拶」(令和6年)なるものを紹介しておく。
 「明けましておめでとうございます。『本日、私はフラれました』で始まる資生堂の昔のCM『新しい私になって』が好きです。新しい自分になることは人生においてとても大事です。……今年は新項目として『おじさん鼓笛隊の結成』を加えようと思います。縦笛、買いました。今年も異体同心でよろしくお願いします」と。
 まるで酔っ払いの戯れ言だ。このような駄文を書いた副講頭もどうしようもないが、これを臆面もなく機関紙に掲載させた道寧の見識も小学生レベルだ。
 以上が宗門の最高権威たる早瀬管長の長男・道寧が住職を務める応顕寺の活動実態である。
 応顕寺の目を覆わしめる為体を見れば、他の末寺の活動実態も想像に難くない。宗門が末期症状を呈していることは疑いない。

五体投地の懺悔をせよ

 何度でも言う。宗門が凋落の一途を辿っているのは偏に「国立戒壇」建立という御本仏一期の御遺命の破壊に加担し、偽戒壇正本堂が崩壊した今もなお御遺命に背き続けて平然としているからに他ならない。
 細井日達・阿部日顕と二代の貫首が揃って臨終に堕獄の相を現じた事実を深刻に見つめなければいけない。
 かつて先生は
 「オママゴトはやめて、ただ御遺命違背の大罪を大聖人様に謝し奉り、真摯に出なおさなければいけない
 と強烈な叱責をされた。
 宗門は、世親・馬鳴・嘉祥のごとき真の懺悔を以て御遺命破壊の大罪を大聖人様にお詫びし、「国立戒壇」の正義を宣揚しなければならない。(天皷)