世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

「謝罪・声明文」を書いた「竹平」は語る

世相閻魔帳㉝「顕正新聞」令和4年4月5日号

 害虫というのは得てしてシブトイものだ。
 昨年来、大草一党による「カエリタマエ」の捏造が「音声分析の権威」たる2名の専門家によって完全に立証され、ネパールにおける大草の謗法与同の歴然たる証拠写真が明るみに出て、裁判所からも大草の謀略体質を認定されて、もはや瀕死状態の大草一党だが、それでもある種の刺激を受けると〝条件反射〟をするらしい。
 一月度総幹部会において浅野総部長が「妙観講の竹平」と名乗る者が捏造音声を喧伝した大草一党とネパールで謗法に与同した大草を指弾し、「大草一男は法華講大講頭・妙観講講頭の職を辞すべき」との「謝罪・声明文」を書いた一件を発表した途端、大草は
 「竹平なる妙観講員は存在しない(過去から現在に至るまで、そのような人物が在籍した事実もない)」
 「顕正会の絶対的権力者たる汝に、断固たる抗議の意を表明し、謝罪を要求する」
 などと記載した「抗議文」を、当事者の浅野総部長ではなく浅井先生に送り付けるというパフォーマンスを演じてみせたのだ。
 なにせ〝大講頭職等を辞すべし〟と虚仮にされてしまったのだから、大草としてはこうでもしなければ格好がつかない。
 宗門の謀略紙「慧妙」(令和4年2月16日号)も大草の「抗議文」を紹介しつつ
 「妙観講では直ちに講員名簿のデータを調べ、さらには全幹部に『竹平某』の存在確認を行なった。すると、案の定、この『竹平某』なる妙観講員はどこにも実在していないこと、さらには、過去から現在に至るまで、そのような人物が一時たりとも妙観講に在籍した事実はないこと――が判明した」
 と、あたかも顕正会が「竹平」なる架空の人物をでっち上げたかのように報じた。
 ところが、その後「顕正新聞」(令和4年3月5日号)に「竹平」の顔写真が掲載され、それが実在の人物であることが立証されると、「慧妙」(同年3月16日号)はその人物を「正体不明の男」として、「どこの誰だかわからぬマスク男が実在するか、どうか、などということを問題にしているのではない。『竹平なる妙観講幹部が謝罪声明文を書いた』と一方的に断定し、大々的に宣伝した顕正会の責任を問うているのだ」などと騒いでいる。都合が悪くなると話をはぐらかすのが彼らの常套手段だ。
 いずれにしても、「捏造音声」「謗法与同」「妙観講員の暴力事件」等の不都合な事実を糊塗するためには、虚偽でも詭弁でも屁理屈でも何でも御座れの大草一党のことだから、その気になれば「竹平」の存在を隠蔽することも朝飯前だろう。

「竹平」に電話取材

 そうしたところ、大草の「抗議文」が掲載された前記「慧妙」を読んで色々と思うところがあったのか、「竹平」が電話取材に応じたのだ。
 「竹平」は、妙観講員から一月度総幹部会における浅野総部長の登壇の内容を知らされており、その所感をこう述べた。(以下、話し言葉の反訳のため読みにくいのは容赦願いたい)
 「私なんかがああいうふうな形で、(大草の謗法与同等を)認めましたって……。そりゃ(謝罪・声明文を)書きましたよ。書いたけど……私なんかが、ああいうふうな形で『認める』っていうのは、全く以て妙観講を代表しているわけでもないし。そういう見解を、あの……で、だから……まるで妙観講を代表して私がこう何か、あの……私が謝罪したかのような登壇されていたじゃないですか。(顕正)新聞を見ると、私がなんか(妙観講の)幹部で、その内部分裂を起こしてって……そんなことないですから。だからもう全く間違えているし、あの……全く以て私は下っ端の人間なんで。それをああいうふうな形で発表されたってのはおかしい」
 と「謝罪・声明文」を発表した浅野総部長への不満を露わにしてきた。

妙観講本部には「もう行けない」

 次いで「竹平」に現在置かれている状況等を尋ねた。
 「そもそも、私はもう信仰自体もできないですし。信仰と言うか、組織活動みたいなのも正直言うと、あの……(妙観講本部には)もう行けなくなってるし……」
 「やっぱ、こういうことになってるし……『(妙観講本部には)行けないよね』って話はして、もうあの……ちょっと行けてないですし。たぶん……もう話収まるまでは当面あの……」
 「もう正直言うと、ああいうふうな動画(浅野総部長の登壇)になっている以上、私もあんまりもう……あの……まぁ行けないですよ。あの……正直な話。で、もう○○さん(妙観講の先輩の実名)とも正直な話、まぁ……あっ、いや、これは言えないですね」
 「もうこうなれば私、(妙観講本部には)絶対に行けないですからね……本当に。恨まれてますよ」
 「5年とか10年とか経って皆さんの記憶が薄れたら……また、ね。そこで、ちょっとやっぱり信仰しましょうかってことで戻ることもできるかもしれませんけど」
 「(妙観講からは何らかの処分を)受けていると思いますよ。まぁわからないです、それも。聞いてないんで」
 などと悲愴感を漂わせながら回答した。要するに、「竹平」は世話になっている妙観講の先輩と今後の身の振り方を話し合い、「謝罪・声明文」を巡る騒動を皆が忘れるまでの間、妙観講での活動を自粛することにした(させられた?)らしい。

「大草講頭に悪かった」

 さらに「竹平」に対して「謝罪・声明文」に関する大草の反応とともに大草への思いを尋ねた。
 「まぁ(大草は)怒って……直接は聞いてないですけど、怒っていると思いますよ」
 「まぁ推察するに、(大草は)怒っているから、ああいうふうに(抗議文を)発表されたんだと思うし。私も何かこう凄い悪いなって思いはあるし……いいじゃないですか、もう。どうせ、あの……もう何もできない……」
 「私も責任を感じてるし、もっと言うと、その……皆さんに悪いなって気持ちはありますよ。本当に私がこういう、ただ一見解をその時に述べただけであって……。だから突然こういう発表になって、お互いにもトラブルにもなっているのかなってのもあるし。皆……まぁ大草講頭にも悪かったなって思うし……」
 と時折、悔しさを滲ませつつも、声を震わせながら大草に対する謝罪をしきりに口にしていた。
 その一方で「竹平」は、「慧妙」が全宗門に対し、自身を実在しない人物であるかのように報道したことに少なからぬ憤りを覚えていた。

妙観講員でなければ知り得ぬ情報

 従前から「竹平」は、妙観講本部の内部構造や会合等に関すること、世話になっている妙観講員の先輩の名前(「竹平」は「名前を出して悪かった」と後悔していた)、その他、妙観講が世間受けを狙って10年ほど前から毎月「法華経研究会」なるものを「中野サンプラザ」でコソコソと開催している実態等、妙観講員でなければ知り得ない情報を多数語っている。
 それにしても「法華経研究会」とは、いかにもネパールで「日本のベテラン仏教学者」と呼ばせて悦に入り、釈迦の絵像・木像を祀りながら日蓮大聖人の仏法ではなく「法華経」の講義を宣った大草らしい名称ではないか。この一事を見ても、大草一党が大聖人様の弟子でないことは明白だ。
 今後、大草一党は実在することが明らかとなった「竹平」を隠蔽すべく、本格的に動き出すだろう。どんな手を使ってくるのか、見物である。(天皷)