世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

謗法僧らと交歓する宗門の悍ましき実態

世相閻魔帳66「顕正新聞」令和5年3月15日号

 前回の本コラムでは、宗門が仏敵・身延派(邪宗日蓮宗)と誼を通じている一例として、身延派に劣等感を懐く早瀬日如管長がその猿真似よろしく発足させた「日蓮正宗教学研鑽所」なる宗門の研究機関に所属している堀部正円や長倉信祐らが、広宣流布とはかけ離れた衒学的な研究に耽り、それを日蓮宗宗務院(東京都池上)・立正大学身延山大学三者持ち回りで毎年開催される身延派の学術大会「日蓮宗教学研究発表大会」で何度も発表していることを取り上げた。
 この日蓮正宗教学研鑽所の活動実態を見れば、現在の宗門の禿人どもに戒壇の大御本尊様への信が無いことがよく分かる。
 そもそも日蓮正宗教学研鑽所は平成24年、早瀬管長が「伝統法義の護持宣揚、教学の振興および布教の進展に必要な研鑚をおこなう」という目的で設立したものだが、ある宗門僧侶によれば、その「論文・研鑽ノート・活動報告」は「凡愚の拙僧には難解難入ゆえ高度な研鑚内容には理解度が追いつかず」というほど難解らしい。
 こんな自己満足でしかない研究をしたところで広宣流布が進むのか。ましてや戒壇の大御本尊様の敵である身延派と仲良く研究発表をしているのだから、何をか言わんやだ。

あらゆる邪宗の学術大会へ

 実は「日蓮正宗教学研鑽所」に所属している宗門僧侶らは身延派の大会のみならず、様々な邪宗がその関係施設で開催するおぞましい学術大会等に積極的に参加し、そこで邪宗関係者を破折するわけでもなく、彼らと親交を重ねているのだ。
 日蓮正宗教学研鑽所の公式サイトから長倉信祐が参加した学術大会を幾つか拾ってみる。
 平成25年6月1日、駒沢女子大学曹洞宗系)で開催された「印度学宗教学の研究に関係ある団体及び個人の研究上の連絡を図り、その発達普及を期する」ことを目的とする「印度学宗教学会」の第55回学術大会。
 同年10月25日、立正大学(身延派)で開催された「第66回日蓮宗教学研究発表大会」。
 平成26年5月31日、「21世紀の真言宗をになう寺院後継者を心を込めて育成」などと謳う種智院大学真言宗系)で開催された「第56回印度学宗教学術大会」。
 同年11月8日、叡山学院(天台宗の僧侶養成機関)で開催された「第56回天台宗教学大会」。
 平成27年6月17日、叡山学院で開催された「平成27年度叡山学会」。
 同年9月5日、創価大学(東京都八王子市)で開催された「日本宗教学会第74回学術大会」(日蓮正宗教学研鑽所に所属する横山雄玉も同大会で発表)。
 同月20日、高野山大学高野山真言宗系)で開催された「日本印度学仏教学会第66回学術大会」。
 同年11月6日、日蓮宗宗務院(東京都池上)で開催された「第68回日蓮宗教学研究発表大会」。
 平成28年11月11日、叡山学院で開催された「第58回天台宗教学大会」。
 同年12月3日、「日本仏教教育学会」(浄土宗・天台宗真言宗豊山派真言宗智山派時宗の連合大学である大正大学の名誉教授が代表者)の第25回学術大会。
 平成30年6月2日、「富士学会」(元立正大学教授・立正大学名誉教授・富士山本宮浅間大社宮司らが役員に連なり、長倉自身も評議員)の春季学術大会。
 令和元年9月8日、佛教大学(浄土宗系)で開催された「日本印度学仏教学会第70回学術大会」等々、挙げ始めるとキリがないのでこの辺にしておく。
 身延派のほか念仏・真言・禅と邪宗をほぼ網羅していることには唖然とする。凡そ真っ当な信心があれば、このような汚らわしい邪宗関係者らと無邪気に発表することなど出来るはずがない。

創価大学の学術大会では

 特に看過できないのは平成27年9月5日、創価大学で開催された「日本宗教学会第74回学術大会」で長倉と横山雄玉(日蓮正宗教学研鑽所々員)が発表していたことだ。
 実は長倉らが創価大学にノコノコと出向いて研究発表をしたこの日、もともと宗門僧侶でありながら親鸞に傾倒して僧籍を返上し、現在、邪宗の坊主らが発起人として名を連ねる「法華仏教研究会」の主宰者である花野充道、そして創価大学教授・教学部顧問(当時)の宮田幸一らも発表をしていた。
 しかも宮田の発表内容は、あろうことか学会が犯した「極限の大謗法」を正当化し、戒壇の大御本尊様に対し奉る大悪言を言い放ち、重要御書を偽書扱いし、大聖人様の御振舞いを愚弄した挙句、大聖人様ではなく釈尊を本仏とすることを提唱するという余りにおぞましく許し難いものだった。
 宮田がそうした発言をする度に、身延派関係者等もいた会場内からはドッと笑い声が上がっていたが、かような仏敵どもと平然と交流できる長倉や横山には戒壇の大御本尊様への信心が全く無い。
 ちなみに「日本宗教学会第74回学術大会」のプログラム表を見ると、長倉の肩書は「日蓮正宗教学研鑽所」だが、横山の肩書はなぜか「佛教大」になっている。
 どうやら横山は対外的には、釈尊法然(浄土宗の開祖)に共通する生き方と考え方なるものを建学の理念として掲げる佛教大学の関係者の肩書きで活動していたらしい。
 こうした長倉らの所行は、「天台沙門・日昭」などと名乗り、念仏・真言の邪法の僧らと肩を並べて祈祷していた五老僧のそれを彷彿とする。
 日興上人の「謗法と同座すべからず、与同罪を恐るべき事」との御遺誡に背く堕落を恥じよ。

口先だけの早瀬管長

 早瀬管長は昨年8月に本山で開催された「法華講連合会第58回総会」で
 「私どもは改めて正法正義を破壊しようとする邪義邪宗の謗法を見ながら知りながら、黙過して折伏もしなければ成仏は思いもよらないとの仰せをしっかりと受け止めていかなければなりません。……謗法に対して破折もせず、そのまま放置しておくことほど恐ろしいことはありません。したがって、私どもは、大聖人様の仰せのままに謗法厳誡・折伏正規の宗是を厳守し、講中の一人ひとりがしっかりと折伏を行じていくことが、いかに大事なことであるかを知らなければなりません」
 などと宣って法華講員に発破をかけていた。
 このような立派な御託を並べるのであれば、なぜ池田大作正本堂の誑惑をなした時に早瀬管長ならびに宗門僧侶は呵責しなかったのか。なぜ本門戒壇の大御本尊を捨て奉った学会の「極限の大謗法」を徹底的に責めないのかと言いたい。日蓮正宗教学研鑽所に所属する謗法同座の禿人どもについても即刻処分したらどうか。
 以上に示した日蓮正宗教学研鑽所の禿人どもの活動実態は、まさに宗門の腐敗堕落を如実に表していると言えよう。

幼稚極まる宗門僧俗

 余談だが、宗門では積極的に活動している法華講員ですら朝夕の勤行をまともにしていないと聞く。ために「唱題表」なるものを利用して法華講員に勤行の実践を促しているというのだ。
 唱題表とは、法華講員が各自で唱題する時間を決め、それを達成したら唱題表の絵に色を塗り、全部の絵を塗りつぶすことを目標とするものだが、要するに幼児の知育教材である「目標達成用マス目塗り絵」(「あいさつする」「おうちのてつだいをする」等々の目標が記載され、達成できたらマス目に色を塗るもの)と大差ない。
 そんな幼稚なシロモノを宗門では法華講連合会の機関紙「大白法」に恥ずかしげもなく掲載し、「毎日勤行を行うこと、唱題することも目標に入れましょう」とも付記している。宗門僧俗のレベルの低さには目眩がする。
 そういえば「大白法」令和5年1月1日号に掲載されていた八木日照(総監)、佐藤日学(主任理事)、阿部日明(布教部長)、水島日叡(教学部長)、関野洋夫(法華講連合会委員長)及び矢澤正人(法華講連合会副委員長)という宗門僧俗を代表する面々で行われた「新春座談会」では、矢澤が次のような発言をしていた。
 「信頼関係が十分でないと、どんなにお話をしても相手の心に入っていきません。この信頼関係の構築には、ふだんからのコミュニケーションが大事ですが、コミュニケーションとは単に話の内容だけでなく、ふだんの振舞いだと思うのです。例えば日頃の挨拶です。お寺の中で、あるいは職場や学校、そして家庭の中での挨拶はとても大切です」(「大白法」令和5年1月1日号)と。
 ごもっともな話ではあるが、これが宗門僧俗を代表する面々で行われた「新春座談会」だとすると呆れてものも言えない。脳内がお花畑のような輩がオママゴトをしているのが宗門の実情なのである。
 いずれにせよ、宗門は御遺命違背の大罪を大聖人様に謝し奉った上で真摯に出直さなければいけない。(天皷)