世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

「法華講大講頭」を解任されお払い箱の大草一男

世相閻魔帳62「顕正新聞」令和5年2月5日号

 阿部日顕直属の謀略部隊「妙観講」の講頭・大草一男が法華講の本部役員である「大講頭」の職をこっそり解任されていた。
 いくら無道心で非常識な宗門といえども、大草のような仏法・世法ともに問題だらけの輩を全信徒を代表する立場の大講頭にいつまでも置いておくわけにはいかないと漸く判断したのだろう。
 大草は平成16年に当時管長だった阿部日顕によって大講頭に任命された。この職は心身の故障等の事由がない限り再任されるのが慣例で、これまで大草は5回も再任され続けてきたが、昨年3月の任期満了を以て、大草は大講頭に再任されなかったのだ。これ事実上の「解任」である。
 なお大草の大講頭解任の事実が際立たないようにするためか、大草以外の他の大講頭も再任されなかったという。そのため本年1月現在、宗門は大講頭不在の状態にある。
 もっとも、大草及びその一党がこれまでに犯した悪事を踏まえれば、その頭目である大草を法華講の本部役員から外すことは至極当然の対応と言え、特段驚くことでも評価すべきことでもない。
 むしろ、様々な悪事が露見してもなお大草を宗門から追放しない「悪人愛敬」の宗門執行部は大甘で救い難い。
 以下、大草及びその一党が犯した悪事を簡単に振り返る。

「カエリタマエ」捏造音声を喧伝

 大草一党の悪事の代表例と言えば、大草が編集・発行に関与している宗門謀略紙「慧妙」の公式サイト等で、浅井先生が逃げたように見せかけるために〝「カエリタマエ」捏造音声〟を先生の発言と謀って喧伝するという反社会的な行為に及んだことだろう。
 かかる悪辣な謀略に対し、顕正会側は音声分析の権威である専門家に鑑定を依頼し「事後的に合成されたものである」との鑑定結果を得られたことから、大草一党が喧伝している音声は捏造音声であると指摘した。
 すると追い詰められた大草及び妙観講は、事を有耶無耶にするために顕正会及びその関係者の提訴に踏み切った。
 しかし裁判所は「慧妙」が公開した音声(カエリタマエ)には「不自然な点がある」などと認定して大草らの主張を悉く排斥。一審(東京地方裁判所)・二審(東京高等裁判所)とも顕正会側の完全勝訴であった。
 性懲りもない大草らは最高裁判所まで争ってきたが、最高裁は昨年9月16日に大草らの申し立てを全て棄却し、顕正会側の勝訴判決が確定した。
 墓穴を掘ることが大草一党の十八番とはいえ、見事なまでの「自爆」ぶりである。

邪教の本尊を祀る

 仏法上の悪事も酷い。
 大草はネパールで開催された妙観講の行事で、己の目の前に〝障害を取り除き成功を授ける神〟として現地では事始めに礼拝される邪教ヒンズー教の本尊「ガネーシャ」の像を堂々と祀っていた。
 ちなみに大草は「招かれて行ったホテルにガネーシャの装飾品があった(後ろ向きだったので、その存在にすら気付いていなかった)」(「慧妙」令和5年1月16日号)などと愚にもつかぬ言い訳を未だに吐いているが、これまでに本コラムに掲載された証拠写真の数々を見れば「気付いていなかった」という大草の弁明がいかに幼稚なものか、誰でも容易に理解できよう。

 だいたい当該ホテルで開催されていたのは、現地妙観講の代表者や構成員らが参集した歴とした妙観講の行事(第1回ネパール全国大会)だ。参列者の胸に妙観講の講章が印刷された花徽章が付けられていることからも歴然である。
 にもかかわらず集会に参加した妙観講員は、大草を含め誰一人として、会場のほぼ中央の目立つ位置に邪教の本尊が祀られていることを咎めもせず、平然としている。信心の欠片もない大草にとっては邪教の本尊も平気の平左なのである。
 この一事を以てしても、「法華講員80万人体勢」に計上された現地妙観講員(自称・約10万人)の大半が、謗法を捨てて日蓮正宗に入信した自覚も無く、未だにヒンズー教を信仰している(ネパールでは8割以上の人がヒンズー教を信仰している)者たちであることは明らかだ。
 それもこれも大草一党が現地で勧誘する際、「御授戒」を「改宗」ではなく「祝福」と謀る〝デタラメ勧誘〟をしていたから当然である。

釈迦の絵像・仏像も祀る

 また大草はネパールの邪宗の大学(構内の至る所で釈迦の仏像等を祀っている)で邪宗団体後援の下、釈迦の絵像・仏像を祀りながら「法華経」について講義していた。

 かかる謗法与同についても大草は「折伏のために出向いた仏教大学に修行中の釈尊の絵らしきものがあったが、末法は大聖人の仏法でなくてはならぬことを説いた」(前記「慧妙」)などと、これまたすぐにバレるウソで誤魔化そうとしている。
 だが本コラムが令和3年夏から指摘しているとおり、ネパールの邪宗の大学の公式サイトは当日の大草の講義内容を次のように紹介している。
 「The vetaran Buddhist scholar from Japan named Khajuo Okusa delivered the discourse on Lotus Sutra in a series of lectures.」(※原文ママ。日本のベテラン仏教学者である大草一男は一連の講義で「法華経」について話した)と。
 妙観講本部で開催された会合で大草が「海外においては仏教を知らない人がいるので、他の宗教を認めつつ弘めていく摂受でよい」と堂々と述べていたことをみれば、釈迦の絵像・仏像を祀ったのは邪宗への執着を持つ現地の者の抵抗感を取り除くためであろうことは容易に想像でき、ゆえにその「講義」なるものも〝一切の謗法を捨てて日蓮大聖人の仏法に帰依せよ〟という「折伏」ではないことは明らかだ。

大草の指示に基づく妙観講員の暴行

 加えて大草は自ら提訴した裁判で、裁判所から〝大草が妙観講員に顕正会員への暴行等を指示していた〟と認定されてしまった。言わずもがな「暴行」は犯罪だ。

 このことは大草にとって不都合極まりないため、「慧妙」等では一切触れずにひた隠し、頬かむりを決め込んでいる。
 簡略に説明する。令和元年頃、大草の指示に基づいて妙観講員が顕正会員に対し迷惑行為や暴力行為等に及ぶ事件が相次いだ(有罪が確定した妙観講員もいる)。
 そこで顕正会側がこれら「社会的非難の対象」(判決文)と言うべき妙観講による謀略活動の実態を「顕正新聞」に掲載したところ、大草及び妙観講は「(暴行に及んだのは)妙観講とは無関係の人物」「妙観講では全く心当たりがない」などと提婆・倶伽利も腰を抜かすほどの虚言を弄し、それを前提に顕正会及びその関係者を提訴してきたのだ。
 しかし裁判所は妙観講員の暴行事件に関する顕正会側の主張は、いずれも「真実」であると認定し、それに反する大草らの主張を悉く排斥した。具体的には
 「原告妙観講員らによる被告顕正会員らに対する迷惑行為及び暴力行為が多数発生していたという摘示事実は真実であると認められる
 「原告らが布教活動と主張する行動の具体的な態様に照らし、これが顕正会員らに対する迷惑行為に当たることは明らか
 「迷惑行為及びそれがエスカレートしたものとしての暴力行為が原告ら(※大草及び妙観講)の少なくとも黙示の指示に基づくものであったことも推認することができ、この点についても真実性が認められる」等々。
 まさに大草にとっては踏んだり蹴ったりの判決と言える。
 往生際の悪い大草らはこの訴訟も最高裁判所まで争い続けたが、最高裁は昨年8月9日に大草らの申し立てを全て棄却した。
 妙観講員に顕正会員への暴行等を指示していた事実を裁判所に認定されてもなお、未だ平然と宗門に居座る大草の厚顔無恥は「異常」の一言に尽きる。

もはや用済みとなった大草

 以上のとおり、大草一党の悪事の数々は誰の目にも瞭然であり、言い逃れの余地など微塵も無い。
 早瀬管長にしてみれば「法華講員80万人体勢」の偽りの達成宣言が済んだ今、宗門の面汚しでしかない大草一党はもう用済みだろう。
 まして大草は早瀬管長の実父かつ師匠である早瀬日慈総監を悪辣な謀略で辞任に追い込んだ輩であり、早瀬管長にとっては「親の仇」だ。
 しかも大草一党は前記「慧妙」で「80万体勢」を未だに達成できていないことを指摘した本コラム(令和5年1月5日号)に余計な反論を試みたことで、〝致命的な墓穴〟を掘ってしまい、却って早瀬管長の「80万体勢」達成宣言が大ウソであることを決定づけてしまった(詳細は次号)。
 大草一党は宗内での「点数稼ぎ」のために顕正会を叩いたつもりが、その実、早瀬管長を背後からグッサリ刺してしまったのだ。
 いや、穿った見方をすれば、大講頭を解任された大草による早瀬管長への〝意趣返し〟とも思えなくもない。
 いずれにせよ大草を宗門追放するに足る材料は既に充分揃っている。「大講頭」を解任された「大悪党」の大草に引導が渡される日は近い。(天皷)