世相閻魔帳

顕正新聞のコラム「世相閻魔帳」

自民・公明のハレンチな御仁たち

世相閻魔帳㊷「顕正新聞」令和4年7月5日号

 本年の参院選(7月10日投開票)を目前に控え、与党から口にするのも憚られるハレンチ疑惑が次々と噴出している。参院選に一定の影響が出ることは必至だ。以下、簡単に整理しておく。

細田のセクハラ疑惑

 まずは国権の最高機関たる立法府の長(衆議院議長)の地位に就いている細田博之自民党衆議院議員)に浮上したセクハラ疑惑だ。この男には「三権の長」たる自覚も品位もない。細田と言えば「議長になっても毎月もらう歳費は100万円しかない。『しか』と言うと怒られちゃうけど、上場会社の社長は1億円をもらうんですよ」というフザケタ発言が記憶に新しい。
 「週刊文春」によると、細田には複数の女性記者に対し「添い寝したら(重要情報を)教えてあげる」、「膝枕してよ」などと迫ったり、自民党本部の女性職員の体を日常的に触ったりしていた疑惑があるという。
 細田は同誌の報道を「事実無根」と否定し、本年6月17日、発行元の文藝春秋を相手取り損害賠償と謝罪広告の掲載、オンライン記事の削除を求めて東京地裁に提訴したが、現職の衆議院議長名誉毀損民事訴訟を提起することは極めて異例だ。
 一方、「週刊文春」編集部は「国権の最高機関のトップである細田議長が、公の場で一度も説明されないまま提訴に至ったことは残念に思います。記事は複数の証言、証拠に基づくもので十分自信を持っており、裁判でセクハラの事実を明らかにしてまいります」と強気のコメント。このたびの提訴が細田にとって「自殺行為」になる可能性も十分ありそうだ。
 なお、細田に関しては「選挙運動員買収(公職選挙法違反)疑惑」も浮上している。こちらについても公の場でキッチリと説明責任を果たすべきだろう。

「岸田派ホープ」の買春疑惑

 また、岸田文雄首相の子飼いで「岸田派のホープ」と期待されていたという吉川赳(自民党衆議院議員)には「買春疑惑」が浮上している。
 「週刊ポスト」によると、吉川は18歳の女性に4万円の小遣いを渡して焼肉店で飲酒後、女性を高級ホテルの部屋に連れ込み服を脱がせるなどしたという。ちなみに、10代の姉妹の父親である吉川は女性に対し「俺最近、10代に興味持ってんだよ」、「俺、18歳に興味あるわ。まじでまじで」などと発言していたというから言葉を失う。
 吉川は当初疑惑を否定したが、その後「党に迷惑をかけた」と自民党を離党した。10代の女性のことで頭がいっぱいの輩に国家・国民の安危を憂えることなど出来ようはずがない。さっさと議員辞職すべきだ。

公明党本部職員はわいせつ動画を大量公開

 こうした自民党議員のハレンチ醜聞に対し、「丁寧に説明責任を尽くしてほしい」などと偉そうに苦言を呈していたのが公明党代表山口那津男だ。しかしその後、公明党の中に細田・吉川を遥かに上回るハレンチ漢、否、「変態猿」が生息していることを「週刊文春」が暴いた。その名は大沼伸貴。昨年の衆院選公明党公認の比例候補として出馬した御仁だ。
 なんと大沼はツイッター(SNS)上に誰でも閲覧可能なアカウントを開設し、そこに「職場と思しき場所で、ズボンから出した局部をアップにした写真」をはじめ、大沼本人がツイッターを通じて知り合った相手(男性?)と淫らな行為に及んでいる大量のわいせつ動画や写真等を公開していたのだ(同誌には大沼が公開していた動画等の内容が掲載されているが、吐き気を催す内容であるため引用は控える)。
 驚きなのは大沼の素性・経歴だ。「(公明)党職員で、出馬時の肩書きは総合センター事務局副部長。創価高校から創価大学教育学部に進んだ〝学会エリート〟です。既婚者で、妻との間には子どもがいます」(「週刊文春」本年6月23日号)とのこと。学会エリートのお粗末過ぎる為体を見れば、学会・公明党の程度の低さは自明だ。
 何より、大沼は真面目な学会員たちが自身を当選させようと朝から晩まで方々を駆けずり回って奮闘していた選挙期間中も、自身が淫らな行為に及んでいるわいせつ動画をツイッターに投稿し続けていたというから唖然とする。こんな変態猿を国会に放り込むために選挙活動に駆り出されていた学会員は実に哀れだ。
 大沼は同誌の直撃取材に対し、大量のわいせつ動画や写真を公開したことを認め、公明党も大沼を懲戒解雇にしたとのことだが、この事件はその程度で終わらせてはならない。大沼の所為には「わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪」(2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料)が成立し得るからだ。理性を持ち合わせていない変態猿は早急に逮捕(捕獲)して檻の中に閉じ込める必要がある。
 大沼の一件について学会女性部の怒りは想像に難くない。何せ「遠山事件」(元公明党衆議院議員・元財務副大臣で「公明党ホープ」と期待されていた遠山清彦が、緊急事態宣言が発令されている最中、銀座の高級クラブに入り浸り、コロナ禍で苦しむ業者からカネを受け取って私腹を肥やした末に「貸金業法違反罪」で懲役2年・執行猶予3年・罰金100万円の有罪判決を言い渡された事件)のほとぼりがようやく冷めたかと思いきや、今度は「公明党本部職員による大量わいせつ動画公開事件」だ。「もうバカバカしくて選挙活動なんかやってられっかよ!」という学会員が続出することは疑いない。

亡国の政治家

 その他、過去にベトナムでの「買春疑惑」を報じられた西村康稔自民党衆議院議員・前経済再生相兼コロナ対策相)は自身のホームページ上に「世界各国美人図鑑」と題して国内外で撮影した女性の写真(盗撮写真を含む)を掲載していたが「気持ちが悪い」などと批判が相次ぎ、本年6月3日、写真の削除と謝罪に追い込まれた。
 過去に遡れば「未成年男性買春問題」を報じられた武藤貴也(元自民党衆議院議員)、準強制性交容疑で書類送検された田畑毅(元自民党衆議院議員)などハレンチ議員は数多くいた。ちなみに、武藤も田畑も〝安倍チルドレン〟だ。
 いずれにせよ「今だけ、カネだけ、自分だけ」、おまけに「変態ばかり」の亡国の政治家どもに、眼前に迫った巨大地震、国家破産、異常気象、食糧危機、大疫病、そして他国侵逼の大難を対処できるはずがない。早く広宣流布しなければならない。(天皷)